AutoCADで作成した図面をAutodesk CALS Toolsを使用してSFC形式に変換した際、尺度が異なる問題に直面することがあります。特に、レイアウト空間で1/200の縮尺で作成した図面が、変換後に1/5の縮尺で表示される場合があります。この記事では、この問題の原因と解決方法について詳しく解説します。
AutoCADのモデル空間とレイアウト空間の理解
AutoCADでは、モデル空間での作図は実寸で行い、レイアウト空間で印刷用の縮尺を設定します。レイアウト空間での縮尺設定は、ビューポートを使用してモデル空間の表示範囲を指定し、印刷時の縮尺を決定します。正しい縮尺で出力するためには、モデル空間での作図とレイアウト空間での縮尺設定が一致している必要があります。
Autodesk CALS Toolsでの尺度設定の確認
Autodesk CALS Toolsを使用してSFC形式に変換する際、尺度設定が正しく行われていないと、変換後の図面で尺度が異なる問題が発生します。変換前に、AutoCADのレイアウト空間で設定した縮尺が正しく反映されるよう、CALS Toolsの設定を確認してください。具体的には、変換時の尺度設定オプションを確認し、必要に応じて調整を行ってください。
尺度の不一致を解消する方法
尺度の不一致を解消するためには、以下の手順を試みてください。
- モデル空間での尺度確認：モデル空間での作図が実寸で行われているか確認してください。
- レイアウト空間でのビューポート設定：レイアウト空間でのビューポートが正しい縮尺で設定されているか確認してください。
- CALS Toolsの設定確認：Autodesk CALS Toolsでの変換設定で、尺度に関するオプションが正しく設定されているか確認してください。
- 変換後の図面の確認：変換後のSFC形式の図面で、尺度が正しく反映されているか確認してください。
まとめ
AutoCADで作成した図面をAutodesk CALS Toolsを使用してSFC形式に変換する際、尺度の不一致が発生することがあります。これは、モデル空間とレイアウト空間での設定や、CALS Toolsでの変換設定が正しく行われていないことが原因です。上記の手順を参考に、設定を確認・調整することで、正しい尺度での図面変換が可能となります。
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