Mayaを使用していると、突然赤青緑（XYZ）のポイントがすべて中央に寄ってしまうことがあります。このような状況は、オブジェクトの中心点や座標軸が誤って変更されてしまった場合に発生します。この記事では、赤青緑のポイントが中央に寄ってしまった場合の解決方法について、簡単で効果的な手順を解説します。
問題の原因：オブジェクトの中心点の誤設定
赤青緑（XYZ）のポイントがすべて中央に寄ってしまう原因は、主にオブジェクトの中心点（ピボット）が移動したり、オブジェクトの変換（位置、回転、スケール）が影響を与えた場合です。中心点が予期しない位置に設定されると、赤青緑のポイント表示も中央に寄ってしまいます。
これを修正するためには、オブジェクトのピボットをリセットするか、変換情報を調整する必要があります。
オブジェクトのピボットをリセットする方法
1. オブジェクトを選択し、「Modify」メニューに移動します。
2. 「Center Pivot」を選択して、オブジェクトの中心点をジオメトリの中心にリセットします。
これにより、赤青緑のポイントがオブジェクトの正しい位置に戻り、視覚的な問題が解決されます。
座標軸のリセット方法
オブジェクトの変換情報（位置、回転、スケール）が影響している場合、座標軸をリセットすることで元に戻すことができます。以下の手順でリセットを行います。
1. オブジェクトを選択した状態で、「Modify」メニューから「Freeze Transformations」を選択します。
これにより、オブジェクトの位置や回転、スケールがゼロにリセットされ、赤青緑のポイントが正しい位置に戻ります。
グリッドとスナップを使用して調整する
もしオブジェクトがグリッドに対してずれている場合、オブジェクトをグリッドに合わせて位置を修正することができます。
1. 「Modify」メニューから「Snap to Grid」を選択します。
これで、オブジェクトの位置がグリッドにスナップし、ポイントが正しい位置に修正されます。
トラブルシューティング：変換の問題が解決しない場合
もし、上記の手順を試しても問題が解決しない場合、オブジェクトの変換履歴を確認することが重要です。変換履歴にエラーが残っている場合、ピボットや座標軸の設定が適切にリセットされないことがあります。
1. 「Outliner」や「Attribute Editor」を使って、オブジェクトの変換履歴を確認し、不要な変換を削除します。
2. 変換履歴をクリアするために、「Edit」メニューから「Delete by Type」→「History」を選択します。
まとめ
赤青緑のポイントが中央に寄ってしまう問題は、オブジェクトの中心点や座標軸の誤設定が原因で発生します。この問題を解決するためには、オブジェクトのピボットをリセットし、座標軸をリセットすることで、元の位置に戻すことができます。また、変換履歴を確認して不要な履歴を削除することも重要です。これらの手順を実行することで、Mayaでの作業がスムーズに進むようになります。
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