インフラエンジニアとして運用監視を経験し、次は設計構築の現場に進みたいと考えている方へ向けて、キャリアチェンジのために必要な知識やスキルを紹介します。本記事では、設計構築に必要なスキルや資格、どのような取り組みをすれば良いかについて解説します。
1. 設計構築に必要な知識とスキル
設計構築の現場では、システムの設計やインフラの構築を行うため、運用監視の仕事とは異なるスキルが求められます。特に重要なのは、以下のスキルです。
- ネットワーク設計:ネットワークのトポロジーや帯域幅、冗長化の設計が必要です。
- サーバ設計:サーバの選定や設定、データベース設計、バックアップ戦略などを考える力が求められます。
- セキュリティ:システム全体のセキュリティを考慮した設計が必要です。
これらを実現するために、実務での経験と共に、基礎的な知識が大切です。
2. 必要な資格や勉強方法
現在お持ちの資格(基本情報、CCNA、LPICレベル1)は、インフラエンジニアとしての基礎力を証明するものですが、設計構築に進むためにはさらに専門的な資格や知識が必要です。例えば、以下の資格を取得することで、設計構築に必要なスキルを身につけることができます。
- CCNP(Cisco Certified Network Professional):高度なネットワーク設計スキルを身につけられます。
- LPIC-2:Linuxシステムの運用と設計に関する高度な知識が得られます。
- AWS認定ソリューションアーキテクト:クラウド環境での設計スキルを証明できます。
資格取得と並行して、設計書の書き方やシステム構築の実践的な経験を積むことも大切です。
3. 実務での経験を積む方法
運用監視の経験を活かしつつ設計構築に進むためには、実務での経験を積むことが不可欠です。具体的には、以下のような方法でスキルアップを図ることができます。
- 運用監視から設計構築へ段階的にキャリアアップ:運用監視の中で、システム設計や改善案を提案することから始めましょう。
- 社内の設計構築チームに参加:もし可能であれば、社内で設計構築に関わるプロジェクトに参加するのが良いでしょう。
- 外部のプロジェクトに関与:フリーランスや副業で、設計構築を担当する案件を受けるのも効果的です。
これらを積極的に取り組むことで、設計構築の実務経験を得ることができます。
4. 設計構築に必要なソフトスキル
技術的なスキルだけでなく、設計構築においてはソフトスキルも重要です。特に以下の点を意識して学ぶことが役立ちます。
- コミュニケーション能力:設計段階では、チーム内外との調整や提案が必要となります。
- 問題解決能力:構築中に問題が発生した際に、迅速かつ効果的に解決できる能力が求められます。
- ドキュメント作成スキル:設計書や構築手順書を適切に作成できる能力が重要です。
これらのスキルは、日常業務の中で意識的に磨いていくことができます。
5. まとめ
インフラエンジニアから設計構築の現場に進むためには、専門的な資格や知識を深めることが重要です。資格取得や実務経験を積み重ねながら、設計構築に必要なスキルを身につけていきましょう。また、コミュニケーションや問題解決能力などのソフトスキルも忘れずに磨くことが、キャリアアップに繋がります。
コメント