プロセスとは？停止したらプロセスと呼べないのか？

「プロセスは実行中のプログラムのこと」という説明について、停止した場合はプロセスと呼ばないのか？という疑問が湧くことがあります。この質問に対しての解説を以下に記載します。

1. プロセスとは何か

プロセスとは、コンピュータにおいて実行中のプログラムのインスタンスを指します。プログラムがメモリにロードされ、実行される際にプロセスが生成され、その過程でリソースが割り当てられます。プロセスにはCPU、メモリ、I/O資源などが関連づけられており、プログラムの実行中にその状態を維持します。

2. 停止したプロセスはどうなるか

プロセスが停止すると、その実行は終了しますが、完全に消えてなくなるわけではありません。停止したプロセスは「ゾンビプロセス」や「終了したプロセス」としてシステム内に残る場合があります。これらはリソースを開放し、プロセス管理テーブルから削除されるまで、ある種の「死んだ」プロセスとして扱われます。

3. 停止したプロセスと「プロセス」という用語

停止したプロセスについても、技術的には「プロセス」という言葉を使いますが、実行中のものとは異なります。例えば、ゾンビプロセスはシステム内でリソースを占有しているが実行していないため、完全な意味での「プロセス」とは言えません。しかし、停止してもプロセス管理システム内でプロセス番号（PID）として残っているため、「プロセス」という用語は引き続き使われます。

4. まとめ：停止したプロセスの扱い

停止したプロセスもプロセス管理システム内で一時的に管理されているため、厳密には「プロセス」と呼べますが、実行中のプロセスと区別されます。停止したプロセスはシステム上に残り続けることがあり、完全に解放されるまでリソースを消費することがあります。ですので、実行中でないプロセスを指す場合には、適切な用語を使うことが望ましいでしょう。