求人応募書類を見ていると、「Excel 表計算処理技能認定試験3級」「Word 文章処理技能認定試験3級」を取得しているという記載を目にする機会が増えています。特にここ数年で取得者が多い資格のため、どの団体の資格なのか、実務的にどの程度のスキルを示すものなのか判断に迷うケースも少なくありません。本記事では、これらの資格の正体とレベル感を整理し、採用判断の参考になる視点を解説します。
Excel・Word表計算処理技能認定試験の主催団体
「Excel 表計算処理技能認定試験」「Word 文章処理技能認定試験」は、一般にサーティファイ(Certify)主催の資格である可能性が非常に高い試験です。名称や級構成、取得時期の記載方法から見ても、履歴書に書かれている場合はサーティファイ認定試験を指しているケースがほとんどです。
この資格は、パソコンスクールや専門学校、職業訓練校などでカリキュラムの一環として受験されることが多く、令和5年(2023年)前後の取得者が多い点も特徴です。
3級の位置づけと公式なレベル感
サーティファイの3級は、Excel・Wordともに「基本操作ができること」を目的とした初級レベルに位置づけられています。Excelであれば、簡単な表作成、四則演算、基本的な関数(SUM、AVERAGEなど)、Wordであれば文字入力、簡単な書式設定、段落調整などが主な出題範囲です。
実務経験がある人にとっては特別難しい内容ではなく、「初めて触った人が基礎を一通り学んだ段階」を証明する資格と捉えるのが一般的です。
実務視点で見た3級の評価
実際の業務レベルで見ると、3級取得者は「指示があれば操作できる」「基本的な入力作業は問題ない」といった水準であることが多いです。一方で、関数を自分で組み立てる、表を効率化する、文書の体裁を自律的に整えるといったレベルには達していないケースがほとんどです。
そのため、即戦力としてExcel・Wordを任せたいポジションでは、3級単体ではスキルの裏付けとしては弱いと感じる採用担当者も少なくありません。
なぜ取得者がここ数年で多いのか
ここ数年で取得者が多い背景には、職業訓練や再就職支援、学校教育の中でサーティファイ資格が積極的に採用されている点があります。カリキュラム修了の成果として資格取得が推奨されるため、履歴書に並びやすい資格になっています。
その結果、資格保有者数は増えていますが、必ずしも実務能力が高いことを意味するわけではない点には注意が必要です。
採用時に確認したいポイント
3級資格を持っている応募者に対しては、資格そのものよりも「どのような場面でExcelやWordを使ってきたか」を具体的に確認することが重要です。
例えば、どんな関数を使ったことがあるか、どの程度の資料を作成した経験があるかを聞くことで、資格以上の実力があるかどうかを見極めやすくなります。
上位資格や他資格との比較
サーティファイ資格であれば、2級以上になると実務寄りの内容が増え、一定の評価対象になりやすくなります。また、MOS(Microsoft Office Specialist)や日商PC検定などと比較すると、3級は最も入門的な位置づけです。
そのため、3級は「最低限の基礎がある目安」として扱い、過度な期待をしない姿勢が現実的です。
まとめ:3級は基礎力の証明、実力判断は別軸で
Excel 表計算処理技能認定試験3級、Word 文章処理技能認定試験3級は、サーティファイ主催の初級資格である可能性が高く、内容も基本操作レベルにとどまります。
採用の場では「まったく触ったことがないわけではない」ことの証明として参考にしつつ、実務能力は面接や課題で別途確認するのが適切です。資格の有無だけで判断せず、実際に何ができるかを見ることが、ミスマッチを防ぐポイントになります。

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