コースターなどの印刷物を作成する際に、画像のサイズと解像度の設定は非常に重要です。今回は、印刷会社から送られた指示に基づいて、どのように画像を修正すれば良いのかをご説明します。特に、解像度が72dpiの画像を350〜400dpiに変更する方法について詳しく解説します。
1. 解像度とは?
解像度(dpi)は、画像がどれだけ詳細に表示されるかを示す指標で、1インチあたりのドット数を意味します。高い解像度を持つ画像はより精細に見えますが、ファイルサイズも大きくなります。印刷物を作成する際は、通常、300dpi以上の解像度が推奨されます。
今回の場合、印刷会社から「350〜400dpi」の解像度を指定されていますが、この範囲で画像を作成することが求められています。
2. Photoshopを使って解像度を変更する方法
まず、Photoshopで画像を開きます。次に、上部メニューから「画像」>「画像解像度」を選択します。ここで、解像度を350〜400dpiに設定してください。解像度を変更する際、画像のサイズも調整する必要がある場合がありますので、解像度変更後に「再サンプル」のオプションをチェックして、画像の品質が保たれるようにします。
その後、画像のサイズも「96×96mm」になるように調整します。これが印刷時に適切なサイズとなります。
3. 塗り足しとカットについて
印刷物には「塗り足し」と呼ばれる部分があります。これは、印刷後に裁断する際に画像が切れるのを防ぐために、画像の周りに余分な部分(3mm程度)を追加するものです。印刷会社から指定された「96×96mm」に、塗り足しを含めて画像を作成するためには、画像のサイズを実際には「102×102mm」として作成します。
これにより、印刷後にカットしても、図柄がズレたり欠けたりしないようになります。
4. 画像の保存と確認
画像が完成したら、保存時に「TIFF」や「PNG」など、高品質の画像形式で保存します。JPEG形式では画像の品質が劣化する可能性があるため、印刷物には適していません。保存後は、印刷会社に再度データを送信し、確認してもらいましょう。
さらに、印刷プレビューを確認して、実際の印刷結果をシミュレートすると、最終的な仕上がりを把握できます。
まとめ
コースター作成時には、画像の解像度やサイズの設定を正しく行うことが重要です。解像度は350〜400dpiに設定し、塗り足しを含めた96×96mmのサイズに調整しましょう。また、保存形式には高品質な形式を選び、印刷前にプレビューで確認を行うことで、きれいな仕上がりを保証できます。これらの手順を実践すれば、問題なく印刷物を作成できるはずです。


コメント