Windows 11へのアップデートを試みる際に、ハードウェア要件を満たす必要があります。特にTPM 2.0やセキュアブートの設定が問題となることがあります。この記事では、古いPCでこれらの設定を有効にするための手順を解説します。
Windows 11の要件と問題点
Windows 11には、TPM 2.0(Trusted Platform Module 2.0)とセキュアブートという2つの重要なセキュリティ機能が必要です。しかし、これらの機能は古いハードウェアでは標準で有効になっていないことが多いため、手動で設定を変更する必要があります。質問者の使用しているPC、CPU i7-6700とM/B h110m-hdvはこれらの要件を満たすか確認する必要があります。
TPM 2.0の有効化方法
TPM(Trusted Platform Module)は、セキュリティ機能を強化するためのハードウェアモジュールで、Windows 11のインストールにはTPM 2.0が必要です。TPM 2.0が有効でない場合、BIOS設定で有効化することができます。具体的には、PCの起動時にBIOSに入る(通常、起動時に「Del」キーや「F2」キーを押す)必要があります。
BIOS設定内で「Security」タブを探し、TPMオプション(「Intel Platform Trust Technology」または「TPM 2.0」)を「Enabled」に変更します。その後、設定を保存してBIOSを終了します。
セキュアブートの有効化方法
セキュアブートは、PCが信頼できるソフトウェアのみをロードするためのセキュリティ機能で、Windows 11では必須となります。セキュアブートもBIOS設定内で有効にすることができます。BIOSの「Boot」タブを開き、「Secure Boot」オプションを「Enabled」に設定します。
セキュアブートを有効にすることで、Windows 11が安全にインストールできるようになりますが、古いOS(例:Windows 7や8)を使用している場合、セキュアブートを無効にする必要がある場合もありますので、その点も確認してください。
Windows 11のインストールに向けた最終チェック
TPM 2.0とセキュアブートを有効にした後、PCのハードウェアがWindows 11の最小要件を満たしているかを確認します。Microsoftの公式ツール「PC Health Check」を使用して、PCがWindows 11にアップグレードできるかを確認することができます。
もしこの手順でWindows 11にアップデートできるようになれば、次にアップデートを開始してください。問題が解決しない場合は、ハードウェアが必要な要件を満たしていないか、BIOS設定に何か問題がある可能性もあります。
まとめ
Windows 11へのアップデートには、TPM 2.0とセキュアブートの有効化が必要です。これらはBIOS設定から変更できるため、古いPCでも設定を調整することでアップデートが可能です。BIOSの設定変更方法やWindows 11の最小要件を確認し、アップデートの準備を整えましょう。

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