VLOOKUP関数は、通常、1セルに対して1回の計算を行う関数です。しかし、一度に横並びで結果を表示する方法も存在します。この記事では、VLOOKUP関数を使って、複数のセルに結果を一括で表示する方法について解説します。
VLOOKUP関数の基本的な使い方
VLOOKUP関数は、指定した値を検索し、検索範囲内の他のセルに関連する情報を取得するために使います。通常、VLOOKUP関数は次のように使用されます。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
この場合、検索値は探したいデータ、範囲は検索を行うデータの範囲、列番号はその範囲内で戻すべき値が含まれている列の番号、検索の型は完全一致または近似一致を指定します。
VLOOKUPを横一列に表示する方法
VLOOKUP関数を使って横並びに表示するためには、まず関数を各セルに手動で入力する方法が一般的です。しかし、VLOOKUPを横に展開する簡単な方法もあります。それは、複数の列にわたって結果を表示したい場合に、セル参照を利用して範囲を変えながら関数を適用する方法です。
例えば、セルA1に入力した検索値に基づいて、横並びでB1、C1、D1にそれぞれ異なる情報を表示したい場合、次のように関数を入力します。
=VLOOKUP($A$1, $B$2:$D$10, 2, FALSE)
これをC1、D1などの他のセルに適用するためには、列番号(ここでは2)を動的に変更して、異なる列を参照します。これを実現するためには、関数の中で列番号を変数として扱い、セルをコピー&ペーストして使います。
配列数式を使って一括処理
さらに、配列数式を使うと、VLOOKUP関数の結果を一度に横並びで表示することができます。これを行うには、関数を配列数式として入力します。配列数式では、複数のセルに結果を一括して表示できます。例えば、次のように入力します。
{=VLOOKUP($A$1, $B$2:$D$10, {2,3,4}, FALSE)}
この配列数式は、指定した範囲の列(2、3、4番目)に対応する結果を横一列に表示します。
まとめ
VLOOKUP関数を使って、複数の列に一括で横並びに結果を表示する方法は、手動で列番号を変更する方法や配列数式を利用する方法があります。これらの方法を活用することで、より効率的にExcelを使いこなすことができます。


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