MacBook Pro 2019の内部ストレージが消去され、OSも失われた場合、通常のデータ復旧方法に加え、他のMacを使ってデータを回復できる方法があるのかを解説します。データ復旧会社への依頼は高額になることが多いので、自分で試せる方法について理解しておくことは非常に重要です。
消去したMacを外部ストレージとして使用する方法
MacBook Proを別のMacに外部ストレージとして接続することで、データの回復が可能な場合もあります。これは、消去されたデータが完全に上書きされる前に、ハードディスクから取り出す方法です。
Macのストレージを外部ドライブとして利用するためには、ターゲットディスクモード(Target Disk Mode)という機能を使います。この機能を使うことで、対象のMacのストレージを外部ドライブのように認識させ、もう一台のMacでデータを取り出すことができます。
ターゲットディスクモードでのデータ回収手順
ターゲットディスクモードを使用する手順は以下の通りです。
- 対象のMac(消去されたMac)ともう一台のMacを、ThunderboltケーブルまたはUSB-Cケーブルで接続します。
- 対象のMacの電源を切り、電源ボタンを押しながら「T」キーを押し続けます。
- ターゲットディスクモードが有効になると、対象のMacが外部ストレージとして認識され、もう一台のMacに表示されます。
- その後、データ回復ソフトを使って消去されたデータをスキャンし、復元可能なファイルを回収します。
データ復旧ソフトを使っての回復方法
ターゲットディスクモードで接続した後、データ復旧ソフトを使用して、消去されたデータを回復することができます。以下はおすすめのデータ復旧ソフトです。
- Disk Drill
- EaseUS Data Recovery Wizard
- Wondershare Recoverit
これらのソフトウェアを使用することで、削除されたファイルやフォーマットされたドライブからデータを復元できる可能性があります。
注意点とリスク
ターゲットディスクモードを使用する際にはいくつかの注意点があります。まず、ストレージが完全に上書きされていないことを確認する必要があります。データが上書きされている場合、復元は難しくなります。
また、ターゲットディスクモードを使用する際は、適切な接続ケーブルやポートを使用し、ケーブルがしっかりと接続されていることを確認してください。誤った接続やケーブルの不具合は、データ回収を妨げる可能性があります。
まとめ
MacBook Pro 2019のデータが消去された場合、ターゲットディスクモードを利用することで、別のMacからデータを回復する方法があります。データ復旧ソフトを使用して消去されたデータを回復することも可能です。しかし、完全にデータが消失してしまう前に、早期の対処が重要です。高額なデータ復旧会社に頼る前に、これらの手順を試してみることをおすすめします。


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