クリスタで等身大パネルイラストを作成する際の塗り足し設定方法とラフ作成のコツ

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イベント用に等身大パネルのイラストをクリスタで作成する際、塗り足し(余白)の設定やラフ作成の方法に悩むことがあります。特に「塗り足し3mm」をどのように設定すればよいか、またラフ作成時におすすめの縮小サイズについて、具体的な手順とポイントを解説します。

塗り足し(余白)の設定方法

塗り足し(余白)は、印刷物が仕上がる際に端が切れてしまわないように、デザインを外側に少し余分に描く部分です。クリスタで塗り足しを設定する際、まずは「新規作成」の際に塗り足しの設定を追加する必要があります。

塗り足しを設定するための手順は次の通りです。

  • 「新規作成」画面で、キャンバスのサイズを入力します。
  • 幅:60cm、高さ:170cmで設定し、解像度は200dpiに設定します。
  • 塗り足しを「3mm」に設定します。
  • キャンバスサイズの設定後、実際に作成される製本サイズは幅60cm、高さ170cmの本体サイズから塗り足し分が除かれたサイズ(幅59.40cm、高さ169.40cm)になります。

これで塗り足し部分が自動的に追加され、デザインが端まできれいに印刷されます。

クリスタでラフを軽いデータで作成する方法

ラフを軽いデータで作成するためには、最初に大きなキャンバスで作業する必要はありません。ラフ段階では低解像度の小さいキャンバスサイズを使って作業することで、データ容量を小さくし、ファイルが重くなるのを防ぎます。

ラフ作成時におすすめのサイズは、以下の通りです。

  • キャンバスサイズ:幅1800px、高さ5100px(幅は60cm、高さ170cmを縮小したもの)
  • 解像度:72dpi(ラフ作成用であれば十分)
  • 縦横比を維持した縮小サイズに設定し、縮小してもサイズが変わらないようにします。

ラフ作成後は、最終的なデザインに移行する際に解像度を200dpiに戻し、実際の印刷サイズに合わせたキャンバスに移動して作業を進めます。

クリスタでのキャンバス設定の注意点

新規作成時の「キャンバス」と「製本サイズ」の設定を理解することは非常に重要です。キャンバスサイズに塗り足しを加え、製本サイズに合わせた設定を行うことで、印刷後に仕上がりが綺麗になります。

具体的な設定例。

  • キャンバス:幅4772px、高さ13433px(60.60cm x 170.60cm)
  • 製本サイズ(仕上がりサイズ):幅4724px、高さ13386px(60.00cm x 170.00cm)
  • 塗り足し(余白)3mm:各辺に3mmの余白を追加

これらの設定で、デザインが端までしっかり印刷され、仕上がりサイズにも合った形になります。

まとめ

クリスタで等身大パネル用のイラストを作成する際、塗り足しの設定やラフ作成時の縮小サイズの設定を正しく行うことが大切です。塗り足し3mmを追加し、ラフ作成時には解像度を低く設定してファイルサイズを軽く保ち、最終的には200dpiに戻して作業を進めることで、スムーズに作業を進めることができます。これらの設定を守ることで、印刷時の仕上がりが綺麗に整います。

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