Arduinoを使ったプロジェクトで、Pro MicroとUNOを接続してUART通信を行う際に、問題が発生することがあります。この記事では、よくある問題の解決方法と、正しい接続方法について解説します。
1. 送信側と受信側の設定
まず、送信側(Pro Micro)と受信側(UNO)の設定が正しいか確認することが重要です。送信側はシリアルポートを開いてデータを送信し、受信側はそのデータを受信して処理します。
送信側では、Serial.begin(9600);を使用して通信速度を設定し、Serial.println(vinput);でデータを送信しています。受信側では、同じ通信速度でSerial.readString();を使ってデータを受け取り、LCDに表示するコードを書いています。
2. ソフトウェアシリアルの使用
送信側(Pro Micro)と受信側(UNO)間でのシリアル通信がうまくいかない場合、SoftwareSerialライブラリを使用する方法もあります。これを使うことで、複数のシリアル通信を同時に扱うことができます。ただし、このライブラリを使う場合、Pro Microにはデフォルトのシリアルポートを使い、UNOにはSoftwareSerialを設定する方法を取ります。
これにより、物理的なポートを別々に設定し、シリアル通信の衝突を避けることができます。SoftwareSerialの使い方を確認し、適切にピンを設定することが大切です。
3. データの整合性を確保する
データが正しく受信されない場合は、送信と受信のタイミングが合っていない可能性があります。受信側でSerial.available()を使い、データが準備できているかどうかを確認してから読み取ることが重要です。これを行うことで、データの欠損を防ぐことができます。
例えば、以下のようなコードを使うことができます:if(Serial.available() > 0) {
String data = Serial.readString();
// データの処理
4. よくある問題とその対策
シリアル通信の問題にはさまざまな原因があります。例えば、接続不良、ボーレート設定ミス、またはライブラリの不整合などです。問題が発生した場合、まず接続を確認し、ボーレートやピン配置が正しいかを再確認してください。
また、delay()を適切に使うことも重要です。過剰なdelay()はシリアル通信に影響を与えることがあるため、適切なタイミングでデータを送信し、受信待機を行いましょう。
まとめ
ArduinoでPro MicroとUNOを使ってUART通信を行うには、正しいシリアル設定とピン配置が重要です。送信側と受信側のボーレートを一致させ、適切なシリアル通信設定を行うことで、通信がスムーズに行えるようになります。もし問題が発生した場合は、データの整合性を確認し、ソフトウェアシリアルを活用することで解決できる場合もあります。


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