Rhino 8でフィギュアの腕に厚みをつけたい場合、ポリサーフェスを使って厚みを追加する方法がありますが、いくつかの注意点があります。特に腕の付け根部分を開いた状態にしたい場合、適切な操作方法が必要です。この記事では、Rhino 8で閉じたポリサーフェスを作り、厚みをつけるための手順を解説します。
腕の形状作成と外形線から断面曲線を作成する
まず、Rhinoで腕の外形線を作成し、それを基に断面曲線(Csec)を作ります。このCsecを使って、腕の外皮を作成し、その後Loftコマンドを使用してスムーズな形状を作りましょう。Loftコマンドで得られた外皮にCapコマンドを使うことで、閉じたポリサーフェスを作成できます。
これで基本的な腕の形が完成し、次に厚みを追加していきます。
厚みを追加する際の注意点
厚みを追加するためにOffsetSrfコマンドを使用することが一般的ですが、注意点があります。OffsetSrfを使用すると、中身がなくなり、ポリサーフェスが中空になってしまう場合があります。これを防ぐためには、厚み部分がきちんと保持されるように設定を変更する必要があります。
また、Shellコマンドを使用して、腕の付け根側を開ける設定をすることも可能です。これにより、腕の付け根部分が開いた状態で厚みを持たせることができます。
ポリサーフェスを閉じた状態で作成する方法
厚みをつける際に、ポリサーフェスを完全に閉じた状態にするためには、正しいコマンドを使用することが重要です。Shellで付け根側を開けた後、最終的にソリッドを作成するために「ソリッドを作成」オプションを使用する必要があります。
この手順で、閉じたポリサーフェスを作成することができますが、注意すべき点は、作成した形状が本当にソリッドとして認識されているかを確認することです。
トラブルシューティング:ソリッド作成できない場合
もしソリッド作成ができない場合、以下の点を確認しましょう。
- ポリサーフェスが完全に閉じているか確認します。開いた部分がないか、境界線がきちんと閉じているかをチェックします。
- 「ソリッド作成」オプションを使用する前に、すべてのサーフェスが適切に接続されていることを確認します。
- 複雑な形状の場合、別の方法を試すことも検討してください。例えば、Rebuildコマンドを使って曲線を整理したり、Surfaces From Curvesを利用する方法もあります。
まとめ
Rhino 8でフィギュアの腕に厚みをつける際、ポリサーフェスを使う方法は効果的ですが、正しいコマンドと設定を使うことが重要です。LoftとCapを使用して外皮を作り、OffsetSrfやShellを使って厚みをつけることで、理想的な形状が作れます。もしソリッド作成に失敗した場合は、ポリサーフェスの閉じ方やサーフェスの状態を再確認しましょう。


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