パソコンが故障した際に備えて、リカバリーメディアやインストールメディアを作成することは非常に重要です。しかし、これらのメディアの違いや作成方法については混乱しやすいため、今回はそれぞれの役割と正しい作成手順を初心者にもわかりやすく解説します。
リカバリーメディアとインストールメディアの違い
リカバリーメディアとインストールメディアは、パソコンの復元や再インストールに必要なメディアですが、それぞれに異なる役割があります。
- リカバリーメディア:パソコンが正常に起動する場合に、システムの回復や不具合の修復に使用します。パソコンにプリインストールされているリカバリーツールを利用して作成するため、元々の設定やアプリをそのまま戻すことができます。
- インストールメディア:WindowsのOSが破損したり、起動しない場合に、クリーンインストールを行うために使用します。Microsoftの公式サイトからダウンロードし、USBメモリなどにインストールメディアを作成します。
どちらのメディアも作成しておくべきか
リカバリーメディアとインストールメディアは、いずれも重要なバックアップツールです。リカバリーメディアは、システムが起動可能な状態であれば、比較的簡単に不具合の修復が可能です。しかし、万が一OSが起動できない場合や、深刻な問題が発生した場合にはインストールメディアが必要です。
そのため、両方のメディアを作成しておくことをお勧めします。リカバリーメディアを使って回復できない場合、インストールメディアでクリーンインストールを行う準備ができます。
データのバックアップについて
リカバリーメディアやインストールメディアを使用する場合、基本的に個人データ(画像や音楽、動画、アプリなど)は消去されます。リカバリーやクリーンインストールを実行する前に、重要なデータは必ず別の外部ストレージ(USBメモリや外付けハードディスクなど)にバックアップを取っておきましょう。
特に、ウイルス対策ソフトやアプリケーション、設定なども消えてしまうため、それらのインストールファイルや設定情報も別途バックアップしておくと安心です。
リカバリーメディアの作成手順
リカバリーメディアは、以下の手順で作成できます。
- Windowsの設定から「回復」を選択:「設定」>「システム」>「回復」から「回復ドライブの作成」を選択。
- 外部ストレージの準備:USBメモリなどの外部ストレージを接続し、指示に従って作成を完了します。
インストールメディアの作成手順
インストールメディアは、Microsoftの公式ツールを使って簡単に作成できます。
- Microsoftの公式サイトにアクセス:「Windows 11 ダウンロードページ」から「メディア作成ツール」をダウンロード。
- ツールを実行:ツールを開いて、指示に従ってUSBメモリにインストールメディアを作成します。
- インストールメディアの使用:作成したUSBメモリをパソコンに接続し、起動時にブートメニューからインストールを行います。
まとめ
リカバリーメディアとインストールメディアは、それぞれ異なる役割を持っています。リカバリーメディアはシステムの修復に使い、インストールメディアはOSの再インストールに使います。どちらも作成しておくことで、パソコンが故障した際に迅速に対応できるようになります。また、データは別のストレージにバックアップを取ることを忘れずに行いましょう。これらの準備をしておくことで、万が一のトラブルにも備えることができます。

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