GA4でサブドメイン間のユーザーIDの取り扱いとuser_pseudo_idの違いについて

HTML、CSS

GA4で異なるサブドメイン間で計測している場合、同一デバイスやブラウザを使ってアクセスした際に、各プロパティ内のuser_pseudo_idが一致するのか異なるのかについて解説します。これを理解することで、GA4でのデータ分析やユーザー識別に役立てましょう。

GA4のuser_pseudo_idとは?

GA4におけるuser_pseudo_idは、ユーザーを識別するために使用される一意のIDです。このIDは、ブラウザごとに異なるため、同一のユーザーでもデバイスやブラウザを変えると異なるuser_pseudo_idが生成されることがあります。user_pseudo_idは、ユーザーの行動を追跡し、GA4のレポートに正しいデータを反映させるために非常に重要です。

サブドメイン間でのuser_pseudo_idの違い

サブドメイン間で異なるGA4プロパティを使用している場合、`_ga`の値が同じであっても、user_pseudo_idは異なる可能性があります。これは、GA4がサブドメイン間でcookieを共有しないためです。具体的には、`_ga`の値がブラウザに保存されていても、各プロパティで異なるIDを使用するため、サブドメインごとに異なるuser_pseudo_idが割り当てられることになります。

例えば、`aaa.xyz.com`のGA4プロパティAと、`bbb.xyz.com`のGA4プロパティBでユーザーが同じブラウザでアクセスしても、それぞれのプロパティで異なるuser_pseudo_idが生成されるため、データが異なって扱われることになります。

サブドメイン間でuser_pseudo_idを一致させる方法

もしサブドメイン間で同じuser_pseudo_idを使用したい場合、GA4の`User-ID`機能を活用する方法があります。`User-ID`は、ユーザーを一意に識別するためのIDで、複数のデバイスやサブドメインを跨いでも同じIDを使用することができます。これにより、異なるプロパティでも同じユーザーとしてデータを追跡することができます。

GA4のcookie設定を確認する

サブドメイン間でcookieを共有するためには、GA4の設定でcookieの共有を有効にする必要があります。通常、GA4では`_ga`のcookieが異なるサブドメイン間で共有されませんが、`cookie_domain`を設定することで、サブドメイン間でcookieを共有し、同じuser_pseudo_idを使用できるようにすることができます。具体的には、`cookie_domain`を`.xyz.com`のように設定することで、サブドメイン間でcookieを共有できます。

まとめ

GA4でサブドメイン間のデータを扱う際、user_pseudo_idは通常、異なるサブドメインごとに異なるIDが生成されます。これにより、同じユーザーでも異なるプロパティにデータが記録されることがあります。ただし、`User-ID`やcookie設定を適切に活用すれば、サブドメイン間で一貫したユーザー識別が可能になります。サブドメイン間でのデータを統合したい場合、これらの設定を検討すると良いでしょう。

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