Adobe Illustrator(イラストレーター)の作業中にアプリケーションが突然クラッシュした場合、保存されていないデータを復元できる可能性があります。特に、保存中にクラッシュした場合、データの一部が自動保存機能や一時ファイルとして残っていることがあります。この記事では、保存されていないイラストレーターのファイルを復元するための方法を紹介します。
1. 自動保存機能を確認する
まず、Adobe Illustratorには「自動保存機能」があり、指定した時間ごとに自動的にバックアップが保存されます。デフォルトでは10分間隔に設定されていることが多いですが、ユーザーが設定を変更することも可能です。保存しようとしていたファイルが自動的に復元される場合、そのバックアップが役立つ可能性があります。
復元方法:Illustratorを再起動した際、復元を試みる画面が表示される場合があります。この画面が表示された場合、「復元」を選択することで、保存前の状態に戻すことができるかもしれません。
2. 一時ファイルから復元する
Illustratorがクラッシュした場合、一時ファイル(.tmp)が生成されることがあります。これらの一時ファイルは、特定の場所に保存されることがありますので、手動で探してみることも有効です。ファイルの場所は、一般的に次の場所にあります。
- Windows: C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Adobe\Illustrator\[バージョン]
- Mac: /Users/[ユーザー名]/Library/Preferences/Adobe Illustrator [バージョン]
一時ファイルを見つけた場合、それをIllustratorで開くことができるか試してみましょう。
3. Adobe Cloudの復元機能を使う
Adobe Creative Cloudを使用している場合、クラウド上に作業中のファイルが保存されていることがあります。特に、Creative Cloudの同期が有効になっていれば、クラウド上に最新のバージョンが保存されている可能性があります。クラウドのWebサイトやデスクトップアプリからファイルを確認し、復元できるかを試みましょう。
4. Illustratorの「保存されていないファイル」を確認する
Illustratorでは、保存されていないファイルを後から開ける場合があります。「保存されていないファイル」は、通常「アプリケーションの起動」時に表示されることがありますが、もし表示されなかった場合は、下記の操作で確認できます。
- Illustratorを再起動し、最初に表示されるダイアログボックスで「保存されていないファイルを開く」を選択する。
- アプリケーションのメニューから「ファイル」>「復元されたファイルを開く」を選択。
これらの手順で復元できる場合があります。
まとめ
Adobe Illustratorで保存中にクラッシュが発生した場合でも、いくつかの方法でデータを復元できる可能性があります。自動保存機能や一時ファイル、Adobe Creative Cloudを活用することで、失われた作業を取り戻す手段を試してみてください。万が一、上記の方法で復元できない場合は、データ復元ソフトウェアの使用を検討するのも一つの手です。今後の作業では、定期的に手動で保存し、バックアップを取ることをお勧めします。


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