SQLで特定の条件に基づいて結果をフィルタリングするために使用される句

SQL Server

SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための標準的な言語です。SQLの中でも、特定の条件に基づいてデータをフィルタリングするために使用される句は非常に重要な役割を果たします。本記事では、そのフィルタリングに使われる代表的な句について解説します。

1. WHERE句

SQLにおける最も基本的なフィルタリング句は「WHERE句」です。WHERE句は、データベース内のテーブルから、指定した条件に一致する行を抽出するために使用されます。例えば、ある顧客の情報を抽出する場合、「WHERE顧客ID = 12345」のように条件を設定します。

具体的な例としては、次のようにWHERE句を使用します。

SELECT * FROM customers WHERE country = 'USA';

このクエリは、顧客テーブルから「USA」の顧客情報だけを抽出します。

2. ANDおよびOR演算子

WHERE句内で複数の条件を指定する場合、ANDまたはOR演算子を使うことができます。AND演算子は、すべての条件が真である場合に行を選択し、OR演算子は少なくとも1つの条件が真であれば選択します。

例えば、次のようにAND演算子を使うと、条件が両方とも満たされる行だけを抽出できます。

SELECT * FROM employees WHERE age > 30 AND department = 'Sales';

また、OR演算子を使うと、どちらかの条件が満たされる行を抽出できます。

SELECT * FROM employees WHERE age > 30 OR department = 'Sales';

3. LIKE句

LIKE句は、部分一致検索を行うために使用されます。特に文字列のパターンに基づいてデータをフィルタリングしたい場合に役立ちます。LIKE句はワイルドカードを使って文字列の一部を指定することができます。

例えば、次のように「名前がAで始まる社員」を検索するクエリを書けます。

SELECT * FROM employees WHERE name LIKE 'A%';

ここでは、’A%’がワイルドカードで、’A’で始まるすべての名前を抽出します。

4. BETWEEN句

BETWEEN句は、指定した範囲内の値をフィルタリングする際に使います。特定の数値、日付、または文字列がある範囲に収まるかどうかを調べるのに便利です。

例えば、次のようにBETWEEN句を使って、特定の期間内の社員データを抽出することができます。

SELECT * FROM employees WHERE hire_date BETWEEN '2020-01-01' AND '2021-01-01';

5. まとめ

SQLでデータをフィルタリングするためには、WHERE句を中心にAND、OR、LIKE、BETWEENなどのさまざまな句を使用します。これらの句をうまく組み合わせることで、データベースから必要なデータを効率的に抽出することができます。

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