在庫管理を行う際、日々の在庫数が増えていくと、特定の日の在庫数を素早く確認するのが難しくなります。特に、日ごとの在庫数が横に並んでいる場合、手動で確認するのは非常に手間がかかります。この記事では、Excelで当日の在庫数を別のシートに自動的に抽出する方法について解説します。
1. 在庫表の構成と問題点
在庫管理表は通常、各品目ごとに日別の在庫数を記録します。日数が進むと行数が増えていくため、特定の日の在庫数を確認するのが面倒になりがちです。このような場合、Excelの関数を使って、当日の在庫数を素早く確認できる方法を考える必要があります。
例えば、以下のような在庫表を想定します。
品目 | 2023/04/01 | 2023/04/02 | 2023/04/03 |
---|---|---|---|
商品A | 100 | 90 | 85 |
商品B | 200 | 180 | 175 |
このように日ごとの在庫数が横に並んでいる場合、特定の日付の在庫数を別のシートに抽出する方法が求められます。
2. INDEX関数を使って指定した日にちの在庫数を抽出する
指定した日付の在庫数を抽出する最も簡単な方法は、Excelの「INDEX」関数を使うことです。INDEX関数は、特定の行と列を指定して値を取り出すことができます。
例えば、2023/04/03の在庫数を抽出したい場合、次のような式を使用します。
=INDEX(B2:D3, 2, 3)
この式では、B2:D3の範囲から、2行目、3列目にある「商品A」の2023/04/03の在庫数を抽出します。
3. MATCH関数とINDEX関数を組み合わせて、日付を自動的に検索する
上記の方法では、日付を手動で指定する必要がありますが、MATCH関数を組み合わせることで、日付を動的に検索し、該当する在庫数を自動で抽出することができます。
例えば、次のように日付がB1セルに入力されていると仮定します。
=INDEX(B2:D3, 2, MATCH(B1, B1:D1, 0))
この式では、B1セルに入力された日付をMATCH関数で検索し、その日付に対応する在庫数をINDEX関数で抽出します。これにより、日付を変更するだけで、指定した日の在庫数が自動で抽出されます。
4. まとめ:在庫数の抽出を簡単にするExcel関数の活用法
Excelでは、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせることで、複雑な在庫管理を効率的に行うことができます。この方法を使えば、日付ごとの在庫数を簡単に抽出でき、別のシートに自動的に表示させることが可能です。
このような関数を活用することで、在庫管理が格段に楽になりますので、ぜひ試してみてください。
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