Google スプレッドシートのマクロで使用される Google Apps Script(通称 GAS)は、非常に便利なツールですが、外部から取得したコードを実行する際に情報漏洩のリスクがないか不安になることがあります。この記事では、GASを使用する際のセキュリティ上のリスクとその対策について解説します。
1. GASのセキュリティリスクとは?
Google Apps Scriptは、Google スプレッドシートやGoogle ドキュメントなどと連携して動作するスクリプトです。外部からコードを取得して実行する際、最も懸念されるのは、スクリプトがアクセスする情報やデータが外部に漏れてしまうことです。
特にネット上で公開されているコードを使用する場合、そのコードが悪意のあるものであれば、個人情報や機密情報が漏洩する可能性もあります。コードを実行する際は、そのコードがどのように動作するのか、どこにデータを送信するのかをよく確認することが重要です。
2. 外部コード使用時のリスク管理方法
外部のソースから取得したコードを使用する際は、以下の点に注意することが必要です。
- コードの内容を理解する: 取得したコードがどのような処理を行っているかを理解し、不要な情報送信を行っていないか確認すること。
- コードのレビュー: 信頼できる開発者やコミュニティによって公開されたコードを使用する。レビューされているコードを選択することでリスクを減少させることができます。
- 不要な権限を避ける: スクリプトが要求する権限(アクセスするGoogleサービスなど)を最小限に抑えること。
- アクセスの監視: スクリプトがどのようなデータにアクセスするか、またそのデータがどこに送信されるかを監視するためにログを活用する。
3. 信頼できるソースからのコード利用
信頼できるソースからコードを取得することが最も安全な方法です。例えば、Googleの公式ドキュメントや、一般的に信頼されている開発者コミュニティから提供されたコードを使用することでリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、Google スプレッドシートやGoogle Apps Scriptに関する公式サポートやフォーラムで、問題が発生した場合の対応方法を確認することも重要です。
4. 安全な環境でのテスト
外部コードを実行する前に、安全な環境でテストを行い、問題がないか確認することが推奨されます。特に、重要な情報を取り扱っているスプレッドシートでは、最初にバックアップを取ったり、テスト用のコピーを作成してから実行することが安全です。
また、スクリプトの実行後にログを確認し、予期しないデータ送信やエラーが発生していないかチェックすることが大切です。
5. まとめ
Google Apps Script(GAS)は、スプレッドシートなどの自動化を進める強力なツールですが、外部から取得したコードを使用する際には慎重さが求められます。コードの内容を理解し、信頼できるソースから取得し、テスト環境で十分に確認することが重要です。これにより、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることができます。


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