Windows 11で、ゲームや高負荷作業時に電源プランを「高パフォーマンス」に設定しても、勝手に「バランス」に戻ってしまう問題について、その原因と対策を詳しく解説します。特に、自作PCのRyzen 5600やMSI Gaming B550の環境でも発生することがあるこの問題に対して、どのように対処すればよいのでしょうか。
電源プランが勝手に「バランス」に戻る原因
電源プランが「バランス」に戻る主な原因として、以下のような要素が考えられます。
- システムの自動調整機能:Windowsは、PCの電力消費を自動的に最適化しようとするため、状況に応じて電源プランを変更することがあります。
- Windowsの高速スタートアップ:高速スタートアップが有効の場合、前回のシャットダウン時の設定が引き継がれ、電源プランが正しく適用されないことがあります。
- ドライバーやファームウェアの問題:特定のドライバーやBIOS設定が原因で、電源プランが意図せず変更されることがあります。
電源プランを固定するための対策
電源プランを「高パフォーマンス」に固定するためには、以下の対策を試してみてください。
- 電源オプションの設定を変更する:コントロールパネルから「電源オプション」を開き、「高パフォーマンス」を選択し、設定が保存されるように確認します。
- 高速スタートアップを無効にする:設定→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」→「電源ボタンの動作の選択」で、高速スタートアップを無効にします。
- BIOS/UEFI設定の確認:BIOSまたはUEFIにアクセスし、電源管理関連の設定(例:Cステート管理やEIST)を確認・無効にすることで、電源プランの変更を防げる場合があります。
ドライバーやファームウェアのアップデート
特に自作PCの場合、マザーボードやその他のハードウェアのドライバーやファームウェアが原因となることがあります。MSIのサイトから最新のBIOSやドライバーをダウンロードし、適用してみてください。
特に「チップセットドライバー」や「電源管理関連のドライバー」を更新することで、電源プランが安定することがあります。
まとめ
Windows 11で電源プランが勝手に「バランス」に戻ってしまう問題は、いくつかの要因が重なっていることが多いです。設定を適切に調整することで、電源プランを「高パフォーマンス」に固定できるようになります。高速スタートアップの無効化やBIOS設定の確認、ドライバーの更新を行うことで、問題を解決できる可能性が高くなります。


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