ArcGISを使って地表面温度(Landsat)データを扱うことは、リモートセンシングデータを分析する上で非常に有用です。しかし、その具体的な操作方法や手順が分からない方も多いかと思います。この記事では、ArcGISでLandsatデータを使用し、地表面温度を計算・可視化するための基本的な手順を解説します。
LandsatデータをArcGISに取り込む方法
まず初めに、LandsatデータをArcGISにインポートする方法を確認しましょう。LandsatデータはUSGS Earth Explorerなどのサイトからダウンロードできます。データ形式はGeoTIFFが一般的です。ダウンロード後、ArcGISにデータを追加するには、[ファイル]メニューから[データの追加]を選び、ダウンロードしたGeoTIFFファイルを選択します。
ArcGISでは、複数のバンド情報を利用して地表面温度を計算することが可能です。通常、Landsat 8の赤外線バンド(バンド10およびバンド11)が使用されます。
地表面温度の計算方法
地表面温度は、熱赤外線バンドを使用して計算できます。具体的には、Landsatの熱赤外線バンドを用いて、以下の手順で地表面温度を計算します。
1. 熱赤外線バンド(Band 10またはBand 11)を選択します。
2. 放射輝度の補正を行い、地表面温度に変換するための関数を適用します。ArcGISでは「ラウンドバンド」を使用して補正を行います。
3. 計算された温度をカラーマッピングして、地表面温度の分布を視覚的に確認します。
可視化と解析の方法
地表面温度を計算した後、可視化を行います。ArcGISでは、カラーラスターマップを利用して、温度の分布を視覚的に表現することができます。また、地域ごとの温度差を分析するために、属性テーブルを使って温度データの統計を取ることも可能です。
さらに、土地利用や植生指数(NDVI)などの他のデータセットと組み合わせることで、温度データの解析精度を向上させることができます。
追加のヒントと技
地表面温度の計算においては、データの精度と解像度が重要です。Landsatの解像度は30mですが、より高解像度のデータを使用することで、さらに詳細な分析が可能となります。また、温度補正を行う際には、現地の気象データを利用して補正精度を高めることをおすすめします。
ArcGISには、これらのデータを自動で処理・解析するツールも豊富に用意されています。自動化ツールを活用することで、効率的に作業を進めることができます。
まとめ
ArcGISを使用してLandsatデータを活用し、地表面温度を計算・可視化する方法について解説しました。基本的なデータの取り込みから、地表面温度の計算、可視化まで、ArcGISを用いることでリモートセンシングデータの解析が可能です。温度データの解析を行うことで、環境モニタリングや都市計画などさまざまな分野での応用が期待できます。


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