AutoCAD 2024で図形を選択した際、ハイライトが点線のように表示されているのを見たことがあるかもしれません。しかし、小さな図形の場合、選択されているかどうかがわかりづらく感じることもあります。この記事では、AutoCADで選択時のハイライト表示をカスタマイズする方法を紹介し、選択されている図形をもっと視覚的にわかりやすくする設定を解説します。
AutoCAD 2024でハイライト設定を変更する方法
AutoCADには、図形選択時に表示されるハイライトを変更するためのオプションがあります。デフォルトでは、選択した図形が点線でハイライトされますが、これを変更することができます。
1. 選択ハイライトのスタイルを変更する
「選択オプション」を変更することで、選択時の図形の表示スタイルを変更できます。設定方法は次の通りです。
- コマンドラインに「SELECTIONPREVIEW」と入力し、Enterキーを押します。
- 「SELECTIONPREVIEW」の値を「2」に変更します。この設定を行うことで、選択した図形が明るい色でハイライトされ、視覚的にわかりやすくなります。
2. 選択表示の色をカスタマイズする
図形選択時の色を変更して、選択がより目立つようにすることもできます。これを行うには、次の手順を実行します。
- 「オプション」ダイアログを開き、「表示」タブを選択します。
- 「選択ハイライトの色」を変更して、より目立つ色に設定します。
点線のようなハイライトを別のスタイルに変更する方法
点線ではなく、より太い線で選択範囲を示したい場合、次の手順で変更できます。
- コマンドラインで「LTSCALE」と入力し、Enterキーを押します。
- 「LTSCALE」の値を変更して、選択時の線の太さを調整します。
これにより、選択時のハイライトが太くなり、視認性が向上します。
選択した図形をより明確に表示するための他の方法
図形が小さい場合、選択状態がわかりづらいことがあります。これを改善するために、図形選択の強調表示をより強力にするオプションもあります。
1. 選択前のプレビュー機能を利用する
「選択プレビュー」を有効にすることで、図形を選択する前にハイライト表示をプレビューできます。これにより、選択時の表示がどのようになるかを事前に確認でき、選択がわかりやすくなります。
2. 「オブジェクトスナップ」設定の活用
「オブジェクトスナップ」を有効にすると、選択時に図形の端や中央を明確に表示でき、選択対象を見失うことなく正確に作業が進められます。
まとめ
AutoCAD 2024では、図形選択時のハイライト表示を変更することで、選択されている図形をより明確に認識できるようになります。選択ハイライトのスタイルや色を変更する、選択前にプレビューを表示するなどの方法を使えば、特に小さな図形を選択する際にも、視認性が大きく向上します。これらの設定を活用して、より快適な作業環境を作りましょう。
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