RT-500MIは、光回線事業者が提供するホームゲートウェイであり、無線LANカードを装着することでWi-Fi環境を構築できます。しかし、一部のネットワーク機器との接続がうまくいかない場合があります。今回は、スキャナ(IX1600)とタブレット(iPad)を同じSSIDに接続しても認識できない問題について、考えられる原因と解決策を解説します。
1. プライバシーセパレータの影響
プライバシーセパレータ(SSIDアイソレーション)は、同じWi-Fiネットワーク内に接続された機器同士の通信をブロックする機能です。通常、ゲストWi-Fi用に有効にされることが多いですが、標準のWi-Fi設定でも有効になっていることがあります。
- 設定画面にアクセスし、「プライバシーセパレータ(SSIDアイソレーション)」が有効になっていないか確認しましょう。
- 無効になっている場合は、他の原因を疑います。
2. RT-500MIのアクセスポイントモードについて
RT-500MIは、ルーターモードで動作する機器であり、アクセスポイントモードには対応していません。ただし、無線LANカードを装着すればWi-Fiアクセスポイントとして利用できます。
- プリンタやスマートスピーカーはタブレットと接続できているため、完全にアクセスポイント機能がないわけではありません。
- しかし、スキャナ(IX1600)の接続方式は、ブロードキャスト通信(マルチキャスト)を利用している可能性があり、RT-500MIの設定や仕様によってブロックされている可能性があります。
3. 追加ルータをアクセスポイントモードで接続する方法
RT-500MIにはアクセスポイントモードがないため、別のWi-Fiルーターを「アクセスポイントモード」で接続することで、スキャナとタブレットの接続を改善できる可能性があります。
- 新しいWi-Fiルーターを用意し、「アクセスポイントモード(ブリッジモード)」に設定。
- RT-500MIのLANポートと新しいルーターのLANポートをLANケーブルで接続。
- タブレットとスキャナを、新しいルーターのSSIDに接続。
これにより、スキャナとタブレットが同じネットワーク内で認識しやすくなります。
4. ファームウェアやネットワーク設定の確認
RT-500MIのファームウェアやネットワーク設定が影響している可能性もあります。
- 最新のファームウェアに更新しているか確認。
- IPv6の設定を無効にすると改善するケースもあるため、設定画面から確認。
- スキャナのIPアドレスを固定し、手動で接続を試す。
5. まとめ
RT-500MIでスキャナ(IX1600)がタブレットと接続できない原因として、以下の点が考えられます。
- プライバシーセパレータが有効になっている
- RT-500MIのWi-Fiがブロードキャスト通信をブロックしている
- ファームウェアやネットワーク設定に問題がある
最も確実な解決策は、別のWi-Fiルーターをアクセスポイントモードで追加し、スキャナとタブレットをそのネットワークに接続することです。
上記の方法を試しながら、適切な接続方法を見つけてください。
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