Davinci ResolveでiPhoneの動画の画質が落ちる原因と解決方法

動画、映像

Davinci ResolveでiPhoneで撮影した動画をインポートした際に、画質や彩度が元の動画と比べてかなり落ちてしまうという問題に直面している方に向けて、考えられる原因とその解決方法を詳しく解説します。

Davinci Resolveでの画質低下の原因

iPhoneからパソコンに移した時点では問題ないのに、Davinci Resolveにインポート後に画質が低下する場合、いくつかの原因が考えられます。最も一般的な原因として、色空間設定やインポート設定が関係していることがあります。

  • カラー設定の不一致:Davinci Resolveでは、プロジェクトの色空間設定が非常に重要です。iPhoneで撮影した動画が標準的なsRGB色空間である場合、プロジェクト設定で適切な色空間(Rec.709など)に設定されていないと、色や明るさが大きく変わることがあります。
  • ファイルのエンコーディング方式:iPhoneの動画は通常、HEVC(H.265)フォーマットで保存されますが、Davinci Resolveがそのまま適切に読み込む設定になっていない場合、動画の質が劣化することがあります。エンコード設定やデコード設定が原因で、画質に影響を与えている可能性があります。

解決方法:Davinci Resolveの設定を確認

問題を解決するためには、いくつかの設定を確認し、適切に調整する必要があります。

  • プロジェクトの色空間設定を確認:プロジェクト設定の「カラー管理」セクションを開き、iPhoneで撮影した動画に適した色空間を選択します。特に「Timeline color space」をRec.709などの標準的な色空間に設定することをお勧めします。
  • インポート時のエンコード設定を見直す:Davinci Resolveのインポート時に、動画ファイルのエンコーディング設定を「オリジナル」や「自動」にして、元のフォーマットを保持するように設定します。HEVCなどの動画形式を使用する場合、適切なデコーダ設定を確認してください。

iPhone動画の画質を維持するためのエクスポート設定

動画の画質を維持するために、エクスポート時の設定も重要です。特にビットレートやエンコーディングの設定が画質に大きな影響を与えるため、以下の設定を確認してみてください。

  • ビットレート設定:エクスポート時に「ビットレート」を高めに設定すると、画質が向上します。一般的に、10-20 Mbps程度のビットレートが適切です。
  • エンコーディング方式:エクスポート時にH.264またはHEVC(H.265)を選択する際、ビットレートやプロファイル設定(Main Profileなど)を見直し、最適な設定を選びましょう。

まとめ:問題解決のためのポイント

Davinci ResolveでiPhoneの動画の画質や彩度が低下する原因は、主にカラー設定やエンコーディング設定に起因しています。これを解決するためには、プロジェクト設定やインポート時のエンコード設定を適切に調整することが必要です。また、エクスポート時のビットレートやエンコーディング方式の確認も重要です。これらを意識して設定を調整すれば、iPhoneで撮影した動画を高画質のままで編集・出力することができます。

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