Power Automate Desktop(PAD)を使用して、ISS(国際宇宙ステーション)のWeb-APIから位置データを取得し、Excelに記録し、Google Mapsで表示する一連の流れを解説します。このガイドでは、必要なアクションや入力内容を細かく説明します。
1. ISSの位置データを取得するための準備
まず、ISSの位置データを提供するWeb-APIを使います。例えば、Open NotifyのAPIを利用することができます。このAPIは、ISSの現在位置(緯度、経度)をJSON形式で提供します。
Power Automate DesktopでAPIリクエストを送信するには、「HTTPリクエスト」アクションを使用します。このアクションでAPIのエンドポイントを指定し、必要なデータを取得します。
2. Power Automate DesktopでHTTPリクエストを設定する
以下の手順でPower Automate Desktopを使ってISSのデータを取得します。
- 「新しいフロー」を作成
- 「アクションの追加」から「HTTPリクエスト」を選択
- 「HTTPリクエスト」アクションに、ISSの位置を取得するAPI URL(例:`http://api.open-notify.org/iss-now.json`)を入力
- 「レスポンスの本文」を変数に格納する設定にし、取得したデータを後で処理できるようにします
これで、ISSの現在位置(緯度、経度)を取得する準備が整いました。
3. 取得したデータをExcelに記録する
次に、Power Automate Desktopを使用して、取得したデータをExcelに記録します。これには、Excelの「新しい行を追加」アクションを使用します。
- 「アクションの追加」から「Excel」を選び、「新しい行を追加」を選択
- Excelファイルを指定し、データを挿入するセルを指定
- APIから取得した緯度、経度、データ取得日時をそれぞれの列に挿入
これにより、ISSの位置情報をExcelに自動で記録できます。
4. Google MapsでISSの位置を表示する
ISSの現在位置をGoogle Mapsで表示するために、Google MapsのURLを作成し、ブラウザで開く必要があります。Power Automate Desktopでは、「ブラウザを起動」アクションを使って、Google Mapsで位置を表示することができます。
以下のような手順で実行できます。
- 取得した緯度と経度を使って、Google MapsのURL(`https://www.google.com/maps?q={latitude},{longitude}`)を作成
- 「ブラウザを起動」アクションを使用して、生成したURLをブラウザで開きます
これにより、ISSの現在位置をGoogle Mapsで表示できます。
5. まとめ
Power Automate Desktopを使用して、ISSのWeb-APIから位置データを取得し、それをExcelに記録し、Google Mapsで表示する流れを解説しました。このプロセスは、APIリクエスト、データの保存、地図の表示を自動化するため、非常に効率的です。
この手順に従って、ISSの位置データを自動的に取得し、分析や可視化を行うことができます。Power Automate Desktopを活用して、さまざまな自動化タスクを実現しましょう。


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