Zoomで録画した対談の編集を行う際、メインの方がスマホを縦にした状態で録画された場合、画面いっぱいにスマホ画面を拡大すると画質が粗くなってしまいます。この記事では、Premiere Proを使って縦と横の動画を上手に編集し、画質を維持するための方法を紹介します。
縦動画と横動画の編集時に注意すべきポイント
縦型動画(ポートレートモード)と横型動画(ランドスケープモード)を同時に編集する場合、主に以下のような問題が発生します。
- 縦動画の拡大による画質の劣化:縦動画を画面いっぱいに拡大すると、元々の解像度が低いため、画像がぼやけたり、粗く見えたりすることがあります。
- 異なるアスペクト比:横向き動画と縦向き動画はアスペクト比が異なるため、同じフレームに配置する際に、カットやトリミングをしないとバランスが崩れます。
これらの問題を解決するためには、編集ソフトでの設定や調整を適切に行う必要があります。
Premiere Proでの縦動画の調整方法
Premiere Proでは、縦動画の編集を行う際、いくつかの方法で画質を維持しながら編集を進めることができます。まずは、縦動画を横画面(16:9)に適切に配置する方法を見ていきましょう。
- ステップ1:縦動画をPremiere Proにインポートし、タイムラインにドラッグします。
- ステップ2:「シーケンス設定」で縦動画のアスペクト比を16:9に変更します。これにより、縦動画を横画面に合わせて調整することができます。
- ステップ3:縦動画を選択し、プログラムモニターで位置やスケールを調整して、縦動画がフレーム内に収まるようにします。このとき、過度に拡大しすぎると画質が劣化するため、注意が必要です。
この方法で、縦動画を横画面に合わせることができますが、画質が気になる場合は、ズームインせずに適切なスケーリングを行うことが大切です。
横動画と縦動画を一緒に配置する方法
もし、横向きの動画と縦向きの動画を1つの画面で表示させる場合、以下の方法で両者を調整できます。
- ステップ1:両方の動画をタイムラインに追加します。
- ステップ2:「エッセンシャルグラフィックス」パネルを使って、縦動画を右側や左側に配置し、横動画は反対側に配置します。
- ステップ3:位置とスケールを調整して、両方の動画がバランスよく収まるように配置します。
これで、画質を保ちながら、縦向きと横向きの動画を同時に表示させることができます。
画質を保つための最適な出力設定
編集が完了したら、最後に動画を出力する際に画質を維持するための設定を行います。Premiere Proで最適な出力設定を選ぶことで、画質を最大限に保ちながら、YouTubeなどのプラットフォームに最適な形式で動画を出力できます。
- ステップ1:「ファイル」>「書き出し」>「メディア」を選択します。
- ステップ2:出力フォーマットを「H.264」に設定し、プリセットを「YouTube 1080p HD」に選択します。
- ステップ3:ビットレートを適切に調整し、ファイルサイズと画質のバランスを取ります。
これで、YouTubeに最適な画質とサイズで動画を出力できます。
まとめ:縦動画と横動画をうまく編集する方法
Zoom対談の編集で縦動画と横動画を同時に扱う場合、縦動画の拡大による画質の劣化を避けるためには、スケーリングと位置調整が重要です。Premiere Proを使えば、縦動画を16:9に調整し、横動画と一緒に配置することが可能です。また、最適な出力設定を行うことで、YouTube向けに最適な動画を作成できます。


コメント