Excelで数値が規格から外れた場合に赤く表示されるようにセルの書式設定をしているが、コピペ操作でその書式が消えてしまうことがあります。この記事では、セルの書式を固定し、書式が壊れない方法を解説します。数値の手入力はできるままで、書式が常に保たれる方法を紹介します。
セルの書式設定が壊れないようにする方法
Excelでセルの書式を固定するためには、書式設定を「貼り付け」操作によって消さない方法が重要です。一般的に、コピー&ペーストでセルの内容を貼り付ける際に書式も一緒にコピーされるため、書式を固定するにはいくつかの方法があります。
1つ目の方法は、条件付き書式を使うことです。条件付き書式では、数値が特定の条件を満たした場合に自動的に書式を変更することができます。この方法であれば、手動で書式を変更する必要はなく、常に条件に基づいて赤い表示がされます。
解決方法1:条件付き書式を使って書式を設定する
条件付き書式を使用すると、数値が設定した基準を超えた場合に自動的に赤く表示されるようになります。この方法は、手入力で数値を変更しても書式が変わらないため、最も簡単で確実な方法です。
- Excelを開き、該当するセルまたは範囲を選択します。
- 「ホーム」タブから「条件付き書式」を選び、「新しいルール」をクリックします。
- 「セルの値を基に書式を設定」を選択し、「セルの値が」と設定します。
- 「以上」として「8:01」と入力し、「書式」を選んで赤色を指定します。
- 最後に「OK」をクリックして条件付き書式を適用します。
この方法で、8:01以上の数値が自動的に赤く表示されるようになります。
解決方法2:書式のみを貼り付ける方法
Excelでは「値のみを貼り付ける」オプションを使って、書式を固定することができます。これにより、コピペで数値だけをコピーし、書式は元のセルに保たれるため、書式が壊れることを防げます。
- セルをコピーしたい範囲を選択し、「Ctrl+C」でコピーします。
- 貼り付け先のセルを右クリックし、「形式を選択して貼り付け」を選びます。
- 「値のみ」を選択して「OK」をクリックします。
これで、数値のデータは貼り付けられますが、書式は元のまま維持されます。
解決方法3:セルをロックして保護する
セルの書式が壊れないようにするためには、セルをロックして保護する方法もあります。これにより、ユーザーがセルの書式を変更できないようにすることができます。
- まず、変更したくないセルを選択します。
- 右クリックして「セルの書式設定」を選び、「保護」タブで「ロック」をチェックします。
- その後、「レビュー」タブから「シートの保護」を選択し、保護を有効にします。
これで、選択したセルの書式は変更できなくなり、誤って書式が壊れることを防げます。
まとめ
Excelで書式設定が壊れないようにするためには、条件付き書式、値のみを貼り付ける、またはセルをロックして保護する方法が有効です。これらの方法を活用することで、コピペ操作による書式の破損を防ぎ、常に希望する書式が適用された状態を保つことができます。


コメント