Cisco 892ルーターでDNS設定を行い、端末でそのアドレスをDNSサーバーとして指定したにも関わらず、外部サイトの名前解決が失敗する場合、設定に誤りや不足がある可能性があります。この記事では、DNS設定の正しい方法とよくある問題点、解決策について解説します。
Cisco 892のDNS設定方法
Cisco 892ルーターでDNSを有効にするためには、いくつかの基本的な設定が必要です。以下は、基本的な設定コマンドです。
(config)# ip domain-lookup (config)# ip name-server 8.8.8.8
この設定では、DNSルックアップを有効にし、GoogleのDNSサーバー(8.8.8.8)を指定しています。しかし、これだけでは設定が不完全な場合があります。
DNS設定の確認と補完
上記のコマンドに加えて、いくつか確認すべき設定があります。まず、`ip domain-lookup`コマンドでDNSルックアップを有効にした後、`ip name-server`で指定するDNSサーバーのアドレスが正しいかを再確認しましょう。
また、端末で設定したDNSサーバーのアドレス(Cisco 892のIPアドレス)が正しく指定されていることを確認します。端末がDNSリクエストをルーターに送信する際、ルーターが正しく動作している必要があります。
問題の原因と解決方法
もし設定が正しくても名前解決ができない場合、以下の点を確認してみてください。
- DNSサーバーの接続確認:指定したDNSサーバー(例:8.8.8.8)に接続できるか確認するため、`ping`コマンドを使ってDNSサーバーとの接続確認を行います。
- ACL(アクセスリスト)の確認:DNSのパケットがブロックされていないか、ルーターのACL設定を確認します。特にDNSに関連するアクセス制御リストが適用されている場合、パケットが遮断されることがあります。
- NATの設定確認:もしネットワークアドレス変換(NAT)を使用している場合、DNSトラフィックが正しくルーターを通過して外部のDNSサーバーに届くように設定を見直します。
これらを確認した後、再度名前解決が行えるかテストしてみてください。
テストと確認
設定が完了した後、端末で名前解決が行えるかテストします。例えば、端末で以下のコマンドを使ってインターネット上のドメインを解決できるか確認します。
ping www.google.com
これで名前解決ができる場合、DNS設定は正常に機能しています。もしできない場合は、前述の設定項目を再確認し、必要な修正を加えてください。
まとめ
Cisco 892ルーターでのDNS設定がうまくいかない場合、設定コマンドやネットワークの接続設定を見直すことが重要です。DNSサーバーの接続確認、ACLやNATの設定、正しいIPアドレスの指定を行うことで、名前解決が正常に行えるようになるはずです。これらのチェックポイントを確認して、再度テストを行ってください。


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