Excelで、社員IDや営業所などの複数の条件を基にして売上の合計を求めたい場合、どのような数式を使うべきか悩むことがあります。特に、同じ社員IDの中で複数の営業所の売上を合計するにはどうすればよいのでしょうか。この記事では、その方法を解説します。
1. 問題の概要と求める結果
例として、以下のようなデータがあるとします。
社員ID 名前 営業所 売上
1 さとう 首都圏 100
1 さとう 首都圏 300
1 さとう 首都圏 600
1 さとう 東北 200
1 さとう 東北 400
このデータを基にして、「社員IDごと」に営業所別の売上合計を求めたい場合、以下の結果が得られるようにしたいという質問です。
社員ID 名前 営業所 売上
1 さとう 首都圏 1000
1 さとう 東北 600
2. Excelで使うべき数式: SUMIFS関数
このような場合、SUMIFS関数を使うと便利です。SUMIFS関数は、複数の条件を指定して合計を求めることができる関数です。例えば、次のように書きます。
=SUMIFS(D2:D6, A2:A6, A2, C2:C6, C2)
この数式では、D2:D6の範囲から売上の合計を求めますが、条件として、A2:A6(社員ID)とC2:C6(営業所)が一致するものを合計します。
3. 実際のセルに入力する方法
例えば、社員IDが1番の「さとう」さんのデータを集計する場合、次のように手順を進めます。
- セルに「1 さとう」を入力
- その隣に「首都圏」「東北」など、営業所名を入力
- その行に対して、
SUMIFS関数を使って合計を求める
4. 他の方法: ピボットテーブルを使う
もう一つの方法として、ピボットテーブルを使う方法もあります。ピボットテーブルでは、条件を指定して集計する作業が簡単になります。
1. データ範囲を選択。
2. 「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選択。
3. ピボットテーブルフィールドに、社員IDや営業所、売上などをドラッグ&ドロップして集計。
これにより、複雑な数式を使わずに、直感的に集計を行うことができます。
まとめ
Excelで複数条件を基にした売上の合計を求める方法として、SUMIFS関数やピボットテーブルを使う方法があります。どちらも簡単に条件を設定して合計を求めることができ、データの集計がより効率的になります。


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