AutoCADでハッチングの部分をトリムしようとした際に「このオブジェクトはトリムできません」と表示される問題について解説します。特に、複雑な図面でハッチングを部分的に使いまわす際に発生することが多い問題です。
1. ハッチングがトリムできない原因
ハッチングオブジェクトは、通常の線分やポリラインとは異なり、トリム操作ができない場合があります。特に、ハッチングはその境界を保持しており、トリムによってその一部を削除することができません。そのため、ハッチングを部分的に削除するためには、別の方法を使用する必要があります。
2. ハッチングのトリム方法を改善する
ハッチングの一部をトリムするためには、ハッチングの境界線を別のオブジェクト(例えば、ポリラインや直線)で囲み、その境界を切り取る方法があります。具体的には、BOUNDARYコマンドを使って新たな境界を作成し、それをトリムの対象にする方法です。この方法を使うことで、ハッチングの一部をトリムすることができます。
3. 破線での作業
もし、ハッチングが破線で構成されている場合、破線の境界を正確にトリムするのが難しくなることがあります。その場合、破線を一旦ポリラインに変換し、再度トリム操作を試みると良いでしょう。
4. 解決方法:境界線を再調整する
トリム操作がうまくいかない場合、ハッチングの境界線を手動で調整することも一つの解決策です。これにより、トリム操作が可能になる場合があります。また、場合によっては、REGENコマンドで図面を再生成することで、トリム操作がうまくいくこともあります。
5. まとめ
AutoCADでハッチングの部分を削除したい場合、トリム操作だけではうまくいかないことがあります。上記の方法を試してみることで、ハッチングの一部を削除することができるようになります。特に、ハッチングの境界を調整したり、ポリラインを使って境界を作成する方法は有効です。


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