172.16.0.0ネットワークで約100サブネット、500ホストを確保するサブネットマスクの求め方

ネットワーク技術

ネットワーク設計において、適切なサブネットマスクを選定することは重要です。特に、特定のホスト数やサブネット数を確保するためには、サブネットマスクの設定が重要な役割を果たします。この記事では、IPネットワーク「172.16.0.0」で、約100のサブネットと各サブネットに500のホストを割り当てるために必要なサブネットマスクを計算する方法について解説します。

ネットワーク設計の基本

ネットワークをサブネットに分割する際には、必要なサブネット数とホスト数に基づいてサブネットマスクを決定します。今回のケースでは、100のサブネットと500台のホストをそれぞれのサブネットに割り当てる必要があります。これらの要件を満たすために、どのようにサブネットマスクを選ぶかを説明します。

クラスBのIPアドレス「172.16.0.0」は、デフォルトでサブネットマスク「255.255.0.0(/16)」が設定されています。この状態では、サブネット数やホスト数が十分でないため、サブネットマスクを変更する必要があります。

ホスト数に必要なビット数の計算

まず、1つのサブネットに必要なホスト数を求めます。500のホストが必要なため、ホスト部分で必要なビット数は次の式で求められます。

2^n - 2 = 500

ここでnはホストビットの数です。計算すると、2^9 – 2 = 510となり、9ビットのホスト部が必要であることがわかります。

ホスト部の9ビットを確保するために、サブネットマスクのプレフィックスは「/23」以上でなければなりません。

サブネット数に必要なビット数の計算

次に、必要なサブネット数を求めます。約100のサブネットが必要ですので、サブネット部分で必要なビット数は次の式で求められます。

2^n = 100

ここでnはサブネットビット数です。計算すると、2^7 = 128となり、7ビットをサブネット部分に割り当てる必要があることがわかります。

つまり、/16の元のネットワークに対して、7ビットをサブネットビットとして追加する必要があります。これにより、サブネットマスクは「/23」になります。

最終的なサブネットマスク

これらの計算結果を基に、サブネットマスクを決定します。元々の/16のネットワークに7ビットを追加した結果、最終的なサブネットマスクは「/23」となります。

サブネットマスク「/23」は、ネットワーク部分が23ビット、ホスト部分が9ビットということを意味します。これにより、100個のサブネットを確保し、各サブネットには500台以上のホストを配置することができます。

まとめ

「172.16.0.0」のネットワークに対して、約100のサブネットと500台のホストを配置するために必要なサブネットマスクは「/23」です。このサブネットマスクを使用することで、要件を満たすことができます。ネットワーク設計を行う際は、ホスト数とサブネット数の両方を考慮して適切なサブネットマスクを選定することが重要です。

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