AppSheetを使って、社員の労働単価を計算する機能を作成する方法を解説します。社員テーブルにある労働単価を元に、日報テーブルで複数の社員を選択し、それらの合計を表示させるには、少し工夫が必要です。このガイドでは、その方法を具体的に説明します。
1. 社員テーブルと日報テーブルの設定
まず、社員テーブルには社員名とその労働単価の列が必要です。日報テーブルには、社員名を選択するための「EnumList(ベースタイプRef)」フィールドを作成します。このフィールドでは、社員テーブルから社員名を複数選択できるように設定します。
2. 労働単価の合計を計算する式
次に、選択された社員の労働単価を合計するための式を作成します。AppSheetでは「SELECT」関数を使用して、選択された社員の労働単価を取得し、合計することができます。具体的には、次のような式を使います。
SUM(SELECT([社員名].[労働単価], IN([社員名], [EnumList社員])))
この式では、日報テーブルの「EnumList社員」フィールドから選ばれた社員の「労働単価」を参照し、その合計を計算しています。
3. 式の適用方法
この式を日報テーブルの新しい仮想列(Virtual Column)として追加します。この仮想列により、選択した社員の労働単価の合計が自動的に計算されます。仮想列を使うことで、データが変更されるたびに即座に合計が更新されます。
4. 注意点とトラブルシューティング
もし、式を設定しても合計が正しく計算されない場合は、以下の点を確認してみてください。
- 社員テーブルの「労働単価」列が正しい型(数値型)になっているか。
- EnumListフィールドに選択された社員が正しく反映されているか。
- 式に誤りがないか、例えば引用符や括弧が正しく閉じられているか。
これらを確認することで、問題を解決できる場合があります。
まとめ
AppSheetで複数選択した社員の労働単価を合計するには、「SELECT」関数を使って労働単価を取得し、「SUM」関数で合計を求める式を設定します。この方法を使えば、日報テーブルで選択した社員の労働単価を自動的に計算することができ、業務の効率化が図れます。


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