AutoCAD LTを使用していると、寸法や文字を入力する際に、文字間隔の初期値がデフォルトで「1」に設定されていることがあります。毎回文字間隔を手動で調整するのは面倒ですが、この初期設定を変更する方法があります。この記事では、AutoCAD LTで文字間隔の初期値を変更する方法について詳しく解説します。
1. AutoCAD LTで文字間隔の初期値を変更する理由
AutoCAD LTで文字間隔を変更する理由として、会社のルールや特定の設計基準に合わせて文字間隔を統一する必要がある場合があります。デフォルトの文字間隔「1」はあくまで一般的な設定であり、設計図や図面によっては異なる文字間隔が求められることがあります。
特に、図面での整合性を保つために、文字間隔を毎回手動で変更するのは時間がかかり効率的ではありません。そこで、文字間隔の初期設定を変更することで、作業効率を大幅に向上させることができます。
2. 文字間隔の初期設定を変更する方法
AutoCAD LTで文字間隔の初期設定を変更するには、以下の手順に従ってください。
- AutoCAD LTを開きます。
- 「アノテーション」タブに移動します。
- 「テキストスタイル」の設定を開きます。
- 使用するテキストスタイルを選択し、「修正」ボタンをクリックします。
- 「テキストのプロパティ」セクションで「文字間隔」の項目を探します。
- 文字間隔の初期値を変更し、希望の値(例えば1.2)に設定します。
- 変更を保存して、設定を終了します。
これで、指定した文字間隔が新しく作成するテキストに適用されるようになります。
3. 文字間隔設定の反映について
文字間隔の設定変更が反映されるのは、新しく作成したテキストに限られます。すでに作成されているテキストには影響を与えません。そのため、既存のテキストに対しても文字間隔を統一したい場合は、手動で変更する必要があります。
また、文字間隔を変更した場合、その設定が他の図面にも反映されるようにするためには、テンプレートファイルを更新するか、設定を保存して新しい図面で使用するようにしましょう。
4. テキストスタイルの設定を保存する方法
文字間隔の設定を保存し、今後も自動的に適用されるようにするためには、テキストスタイルを保存することが重要です。以下の手順で設定を保存できます。
- 「テキストスタイル」を設定した後、そのスタイルを「名前を付けて保存」します。
- 設定した名前を付けて保存することで、次回以降も同じ設定を簡単に再利用できます。
- 保存したスタイルを新しい図面で選択することで、文字間隔が一貫して適用されます。
まとめ
AutoCAD LTで文字間隔の初期値を変更することで、作業の効率化が図れます。文字間隔を統一するためには、テキストスタイルの設定を変更し、設定を保存することで、毎回手動で調整する手間を省くことができます。特に会社のルールに従う場合や設計基準に合わせる場合に非常に役立つ設定です。今後は、新しいテキストを作成する際に自動的に適用されるようになりますので、作業がスムーズに進むでしょう。
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