WinSCPで「サーバが鍵を拒否しました」のエラーが発生する場合の対処法

サーバ管理、保守

WinSCPを使ってAWSに接続しようとした際、最初は正常にログインできるものの、時間が経つと「サーバが鍵を拒否しました」と表示され、再度ログインできないという問題が発生することがあります。この問題を解決するために考えられる原因とその対処法について詳しく解説します。

1. 鍵認証の問題を確認する

「サーバが鍵を拒否しました」というエラーは、主に鍵認証の設定に関わる問題が原因で発生します。まずは、使用しているppkファイル(秘密鍵)が正しく設定されているかを確認しましょう。

WinSCPでAWSのインスタンスに接続する際は、正しい.ppkファイルを指定しているか、またその.ppkファイルがAWSのインスタンスで許可された鍵と一致しているかを再確認してください。

2. セッション設定の確認

セッション設定で「SSH」タブを開き、「認証」セクションで適切な秘密鍵を指定していることを確認しましょう。また、WinSCPのバージョンによっては、鍵認証の設定に不具合がある場合があります。最新バージョンのWinSCPを使用していない場合は、アップデートを検討してください。

さらに、AWSのインスタンスに対して接続する際に、ユーザー名が正しいかも確認することが重要です。例えば、AWS EC2インスタンスの場合、ユーザー名は通常「ec2-user」や「ubuntu」などです。

3. AWS側のセキュリティグループ設定を確認する

接続できない原因がAWSのセキュリティグループに設定された制限にある場合もあります。セキュリティグループの設定で、該当するインスタンスがアクセスを許可しているIPアドレス範囲内からの接続を受け入れるように設定されているか確認しましょう。

また、ポート22(SSH)が開放されていることも確認してください。AWSのインスタンスにSSHで接続するためには、セキュリティグループで該当するインスタンスの「インバウンドルール」にポート22を開放しておく必要があります。

4. WinSCPのログイン履歴とエラーログを確認する

WinSCPには、エラーが発生した際に表示される「ログ」機能があります。これを利用して、接続が拒否された具体的な理由を確認することができます。WinSCPのエラーログには、接続に関する詳細な情報が記録されているため、エラーの根本原因を特定する手がかりになります。

ログイン履歴を調べて、何らかの警告やエラーが発生していないか、また接続時にどの鍵が使われたかを確認することをおすすめします。

5. サーバー側の再起動を試す

上記の方法を試しても解決しない場合、AWSインスタンス側の問題の可能性があります。この場合、インスタンスの再起動を試みることで問題が解消されることがあります。

再起動後に再度接続を試み、同様のエラーが発生するかどうかを確認してみてください。

6. まとめ

「サーバが鍵を拒否しました」のエラーは、主に鍵認証の設定やセキュリティグループの設定に起因することが多いです。これらを確認し、必要に応じてWinSCPの設定やAWS側の設定を調整することで、問題を解決できることが多いです。また、エラーログを確認することで、原因を特定する手助けになります。

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