Excelを使って発注データと受注データを照合するのは、量が多くなると非常に手間がかかります。しかし、関数をうまく活用することで効率よく作業を進めることができます。ここでは、発注No.と受注No.、およびそれに対応する金額の照合を行うための関数式を解説します。
発注データと受注データの照合
まず、発注データと受注データに含まれる情報を整理します。
- 発注データ:発注No.、発注金額
- 受注データ:受注No.、受注金額
これらのデータを照合するには、Excelの「VLOOKUP」関数や「IF」関数を使うことができます。
VLOOKUP関数を使用した照合方法
「VLOOKUP」関数を使うと、指定した値(発注No.や受注No.)を検索して、その関連するデータを返すことができます。例えば、A列に発注No.、B列に発注金額がある場合、C列に対応する受注金額を表示する関数式は次のようになります。
=VLOOKUP(A2, 受注データ!A:B, 2, FALSE)
この式では、A2の発注No.を「受注データ」シートのA列から検索し、B列の受注金額を返します。
金額の照合方法
金額が一致するかを確認するためには、「IF」関数を使って照合します。発注金額と受注金額が一致するかどうかをチェックする式は以下のようになります。
=IF(B2 = VLOOKUP(A2, 受注データ!A:B, 2, FALSE), "一致", "不一致")
この式では、発注金額(B2)が、受注データから取得した受注金額と一致する場合は「一致」と表示され、不一致の場合は「不一致」と表示されます。
データの並び順がバラバラでも照合できる方法
発注データと受注データの並び順がバラバラでも、「VLOOKUP」関数は正しく動作します。VLOOKUP関数は指定した検索値を見つけると、その値に対応する情報を返すため、データが並んでいなくても照合は可能です。ただし、VLOOKUP関数を使う際には、検索範囲の指定を正確に行いましょう。
まとめ
Excelを使って発注データと受注データを効率よく照合するためには、「VLOOKUP」関数と「IF」関数を組み合わせて使用する方法が有効です。これにより、並び順がバラバラでも金額の照合が可能になります。関数をうまく活用し、業務の効率化を図りましょう。


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