Windows 10からWindows 11へのアップグレード時に、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」(KB890830)が原因でアップグレードができない場合があります。このような問題に直面した場合、どう対処すべきかをわかりやすく解説します。
1. 「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」とは?
「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、Microsoftが提供するツールで、コンピュータに感染している可能性のあるウイルスやマルウェアを検出し、削除するためのものです。このツールは定期的にWindows Updateを通じて更新されますが、これが原因でWindows 10から11にアップグレードできないことがあります。
問題が発生する原因として、ツールのインストール中やアップデート中にエラーが発生し、システムがアップグレードプロセスをブロックしてしまうことがあります。
2. アップグレードを進めるための手順
アップグレードができない場合、まずは「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を手動でアンインストールしてみると良いでしょう。これにより、問題が解決することがあります。
手順は以下の通りです。
- スタートメニューを開き、「設定」を選択。
- 「更新とセキュリティ」>「Windows Update」>「更新履歴の表示」を選択。
- 「アンインストールする更新プログラム」を選び、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を見つけてアンインストール。
- アンインストール後、PCを再起動し、再度Windows 11のアップグレードを試みます。
3. 他の解決方法
もし上記の方法で解決しない場合、次の手順を試してみてください。
- Windows Updateのトラブルシューティングツールを使用する。
- Windows Updateのキャッシュをクリアする。
- 手動でWindows 11のインストールメディアを作成し、アップグレードを実行する。
4. 最後の手段:クリーンインストール
もしこれらの方法でアップグレードができない場合、最終的な手段として、Windows 11をクリーンインストールすることも考慮に入れてください。
クリーンインストールを行うことで、すべてのデータが削除されますので、事前にバックアップを取ってから実行してください。インストール後、必要なドライバーやソフトウェアを再インストールする必要がありますが、確実にWindows 11を動作させることができます。
まとめ
「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」によるアップグレードの問題は、設定を変更したり、手動でアンインストールしたりすることで解決できることがあります。それでも解決しない場合、トラブルシューティングツールやクリーンインストールを試してみましょう。Windows 11へのアップグレードは、新しい機能や改善が多く含まれており、快適な使用感を得るためには非常に有益です。


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