Excel 2019を使っていると、フィルタ機能を利用して特定のデータを絞り込んだ際に、絞り込んだ行に含まれる数値の合計を簡単に計算したい場合があります。しかし、フィルタを適用した状態で合計を計算する方法がわからないという質問がよくあります。ここではその方法を解説します。
フィルタを使用した際に合計を計算する方法
Excelのフィルタ機能を使用すると、特定の条件に基づいて行を非表示にできますが、この状態で合計を計算するには少し工夫が必要です。Excelには、フィルタされたデータのみを対象に計算を行う「SUBTOTAL」関数があります。
「SUBTOTAL」関数を使用すると、フィルタで隠された行は計算に含まれません。具体的には、次のように使用します。
=SUBTOTAL(9, B2:B10)
この式では、範囲B2:B10の数値の合計を計算します。引数「9」は合計を意味しており、これを変更することで他の集計も可能です。
SUBTOTAL関数の使い方
SUBTOTAL関数の構文は以下の通りです。
SUBTOTAL(function_num, range)
ここで、function_numは計算方法を指定します。例えば、合計を計算する場合は「9」を使います。その他にも、平均を計算したい場合は「1」、個数を数えたい場合は「2」など、さまざまな集計方法に対応しています。
絞り込んだ行の合計を計算する手順
絞り込み機能を使ってデータをフィルタリングした後、その範囲内で数値の合計を計算したい場合、以下の手順で行います。
- 「データ」タブからフィルタ機能をオンにします。
- フィルタを適用し、表示したいデータだけを表示します。
- 表示されたデータの範囲を指定し、SUBTOTAL関数を使って合計を計算します。
これで、絞り込んだデータだけを対象にした合計が算出されます。
まとめ
Excelのフィルタ機能を使ってデータを絞り込んだ後に、合計を計算するには「SUBTOTAL」関数を活用しましょう。この関数を使うことで、非表示の行を除外し、必要なデータだけを集計できます。ぜひ、日々の作業に役立ててください。
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