Unity Asset Storeで購入したアセットをプロジェクトで使用する際、ライセンスが必要な範囲については少し混乱することがあります。特に、プログラマーやデザイナー、非プログラマーのメンバーが関わる場合、その範囲を理解することが重要です。この記事では、具体的な状況に応じて、ライセンスが必要かどうかを解説します。
1. プログラマーがアセットを参照しない場合
もしプログラマーがアセットのクラス群(例えばDOTweenの有料版)を参照しない場合、そのアセットのライセンスは必要ないことが多いです。ライセンスが必要となるのは、アセット自体を直接利用してプログラミングを行う場合です。
つまり、コード内でそのクラスや機能を利用しなければ、ライセンスを購入する必要はありません。ただし、使用するアセットによっては、アセット自体の利用規約に従う必要がありますので、確認は怠らないようにしましょう。
2. DOTweenを使用してコーディングしない場合
DOTweenで作られたコンポーネントやPrefabを使用し、DOTween自体をコードで利用しない場合でも、そのコンポーネントが有料版のDOTweenを基にしている場合、ライセンスが必要です。アセットを使うためには、そのアセットに付随するライセンスも含めて確認する必要があります。
つまり、DOTweenを使っているかどうかではなく、アセット自体が商用利用に対応したライセンスを持っているかが重要です。
3. シェーダーやVFXを作る人
シェーダーやVFX(ビジュアルエフェクト)を作る場合、そのアセットが他のライセンスを必要とするもの(例えば、商用のエフェクトやシェーダー)でない限り、ライセンスは必要ありません。ただし、使用するシェーダーやエフェクトが他の有料アセットに依存している場合、その依存関係に基づいたライセンスが必要です。
自作のシェーダーやエフェクトに関しては、通常、ライセンスは関係ありませんが、他のツールやプラグインを使用する場合は、それに基づいたライセンスを確認することが重要です。
4. プロジェクトメンバーだがプログラマーでない場合
プロジェクトメンバーがプログラマーでなく、アセットを直接使用しない場合、ライセンスは必要ないことが多いです。例えば、グラフィックデザイナーがシーンを作成しても、アセットを利用してコードを書くわけではないので、ライセンスの必要性は基本的にありません。
ただし、プロジェクトメンバーが他のツールやプラグインを使う場合は、そのツールに関するライセンスが必要です。
5. グラフィックの選定や調整に関わらない場合
素材を選定したり調整したりすることがない場合、ライセンスは必要ありません。しかし、選定や調整を担当する場合、そのアセットが有料の場合や商用利用が含まれる場合は、ライセンスを購入する必要があります。
特に、商用プロジェクトで使用する場合、アセットの利用規約に従い、適切なライセンスを購入しておくことが重要です。
6. Unityを触らないプロジェクトメンバー
Unityを触らないプロジェクトメンバー、例えば、バックエンドエンジニアやマーケティング担当者などは、通常、アセットのライセンスを購入する必要はありません。ただし、そのメンバーが提供するコードやサービスがアセットの利用に関与する場合、間接的にライセンスが関わる可能性があります。
その場合でも、アセットを利用する側がライセンスを確認することが大切です。
7. 3D班でインポートとマテリアル調整のみ行う場合
3D班のメンバーがUnity内でインポートとマテリアル調整のみを行う場合、通常はライセンスが必要ありません。アセット自体を利用して制作することがないため、ライセンスを購入する必要は基本的にありません。
ただし、マテリアルやテクスチャが商用アセットの場合、そのアセットのライセンスに従う必要があります。
まとめ
Unity Asset Storeのアセットを使用する際のライセンスに関するルールは、アセットの利用方法によって異なります。コーディングや直接的な利用をしない場合、通常ライセンスは必要ありませんが、アセットの商用利用や依存関係に注意する必要があります。プロジェクトメンバー全員が適切なライセンスを取得し、規約に従うことで、トラブルを避けることができます。


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