Windows 11では、特定のフォルダにパスワードを設定する標準機能はありませんが、サードパーティのアプリケーションを使用することで、フォルダに簡単にパスワードを設定することが可能です。この記事では、7-Zipを使ったパスワード付きフォルダの作成方法について解説します。また、7-Zipを使用した場合のパスワード記憶に関する問題とその解決策についても触れます。
7-Zipでパスワード付きフォルダを作成する方法
7-Zipは、圧縮ファイルを作成する際にパスワードを設定できる便利なツールです。7-Zipを使って、フォルダにパスワードをかける方法は以下の通りです。
- 7-Zipをダウンロードしてインストール – まず、7-Zipを公式サイトからダウンロードし、インストールします。
- フォルダを圧縮 – パスワードをかけたいフォルダを右クリックし、「7-Zip」から「圧縮」を選びます。
- パスワードを設定 – 圧縮設定ウィンドウで「暗号化」のセクションを探し、「パスワード」を入力します。
- 圧縮完了 – 設定したパスワードで圧縮ファイルが作成され、パスワードがかけられた状態で保存されます。
7-Zipでのパスワード記憶問題とその解決策
7-Zipでパスワード付きの圧縮フォルダを作成した場合、問題が発生することがあります。1回目にパスワードを入力すると、Windows自体がパスワードを記憶してしまい、次回からパスワードを入力しなくても解凍できることがあります。この問題を防ぐための方法をいくつか紹介します。
- Windowsの資格情報マネージャーを確認 – Windowsには、アプリケーションのパスワードを記憶する「資格情報マネージャー」があります。7-Zipのパスワードが保存されている場合、この資格情報を削除することで、再度パスワードを入力する必要が生じます。
- 圧縮ファイルのオプションを変更 – 7-Zipの設定で、圧縮ファイルに対して「パスワードの記憶」を無効にするオプションがあれば、それを設定することで問題を回避できます。
- 別の圧縮ツールを使用 – もし7-Zipで解決できない場合、WinRARやその他の圧縮ツールを試してみるのも一つの方法です。
Windows 11でフォルダ保護を強化するその他の方法
7-Zipを使った圧縮ファイルのパスワード設定に加え、Windows 11でフォルダ保護を強化するためのその他の方法もあります。たとえば、Windowsの「BitLocker」を使ってドライブ全体に暗号化をかけることができます。
- BitLockerでドライブを暗号化 – BitLockerを有効にすることで、外部ドライブやUSBメモリなどにパスワードを設定し、データを保護できます。
- サードパーティのソフトウェア – 他にも、フォルダ単位で暗号化できる専用のソフトウェア（例：Folder Lock）も存在します。
まとめ
7-Zipを使ったパスワード付きのフォルダ作成は便利な方法ですが、Windowsがパスワードを記憶してしまう問題に直面することがあります。資格情報マネージャーを確認したり、設定を変更することで回避できます。さらに、フォルダ全体の暗号化にはBitLockerなどの高度な方法を活用することも検討しましょう。
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