PCのCPUをIntelからRyzenに変更する際に、Windowsのライセンス認証がそのまま使用できるのか気になる方は多いでしょう。本記事では、Windowsライセンスの種類や影響、認証の対応方法について解説します。
Windowsライセンスの種類と影響
Windowsのライセンスには大きく分けて2種類あります。それぞれのタイプによって、CPU変更時の認証可否が異なります。
1. デジタルライセンス(OEM版)
OEM版はPCに最初からプリインストールされているWindowsのライセンスです。このライセンスは特定のマザーボードに紐づいているため、CPUのみの変更なら認証は基本的にそのまま継続されます。しかし、マザーボードも変更する場合はライセンスが無効になる可能性が高いため、新規ライセンスの購入が必要になることがあります。
2. リテール版(パッケージ版)
リテール版は、Microsoftストアや家電量販店などで個別に購入したWindowsライセンスです。このライセンスは他のPCへの移行が可能であるため、CPUやマザーボードを変更しても、ライセンス認証を再度行えば継続使用できます。
CPU変更後のライセンス認証の確認方法
CPUをIntelからRyzenに変更した後、Windowsのライセンス認証が適用されているか確認しましょう。
1. 設定画面から確認
以下の手順でライセンスの状態を確認できます。
- [設定] → [更新とセキュリティ] → [ライセンス認証]を開く
- 「Windows はライセンス認証されています」と表示されていれば問題ありません
- 「Windows のライセンス認証を行う必要があります」と表示されている場合は、再認証が必要です
2. Microsoftアカウントと紐付ける
事前にMicrosoftアカウントとWindowsのライセンスを紐付けておけば、変更後もスムーズに再認証できます。
- [設定] → [アカウント] → [Microsoftアカウントでのサインイン] を確認
- 「このデバイスはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」と表示されていればOK
- CPU変更後に「トラブルシューティング」を実行すると再認証できることが多い
CPU変更後にライセンス認証できない場合の対処法
もしCPU変更後にWindowsのライセンスが無効になった場合、以下の方法を試しましょう。
1. トラブルシューティングを実行
[設定] → [更新とセキュリティ] → [ライセンス認証] 画面で「トラブルシューティング」をクリックし、指示に従って再認証を試みます。
2. プロダクトキーを再入力
リテール版のプロダクトキーを持っている場合、[設定] → [ライセンス認証] 画面で「プロダクトキーの変更」を選択し、再入力することで認証が通る場合があります。
3. Microsoftサポートへ問い合わせ
上記の方法でも解決しない場合は、Microsoftサポートに連絡し、CPU変更の経緯を説明することでライセンス認証を受けられる可能性があります。
まとめ
- CPUをIntelからRyzenに変更するだけなら、Windowsのライセンス認証は通常そのまま維持される
- OEM版(プリインストール版)はマザーボード変更で無効になる可能性が高い
- リテール版(パッケージ版)は問題なく再認証が可能
- トラブルシューティングやMicrosoftアカウント紐付けで認証を回復できる場合が多い
- 認証が通らない場合はMicrosoftサポートへ相談
CPUを変更する際は、事前にWindowsライセンスの種類を確認し、スムーズに移行できるよう準備しておきましょう。
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