RufusでUbuntuインストールメディアを作成した際のUEFIとセキュアブート設定の問題解決法

Linux系

Rufusを使用してUbuntuのインストールメディアを作成した後、PCのUEFIからセキュアブートを無効にしないとライブUSBメモリが起動しない場合、これは一般的な問題です。この記事では、Rufusでの設定に関する誤解を解き、セキュアブートの設定がなぜ影響するのかを説明します。

1. セキュアブートとUEFIとは?

セキュアブートは、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)によって管理されるセキュリティ機能です。PCが起動する際に、マルウェアの侵入を防ぐために、認証されたオペレーティングシステムやブートローダーのみを許可します。しかし、Ubuntuやその他のLinuxディストリビューションは、セキュアブートが有効な状態で正しく動作しないことがあります。

そのため、セキュアブートを無効にしないと、ライブUSBメモリやUbuntuのインストーラーが起動しない場合があります。

2. Rufusでのインストールメディア作成方法

Rufusは、USBドライブにオペレーティングシステムをインストールするための便利なツールです。Rufusを使ってUbuntuのインストールメディアを作成する際、UEFIおよびセキュアブートの設定を理解しておくことが重要です。

Rufusの設定では、「パーティションスキーム」を「GPT」に設定し、「ターゲットシステムタイプ」を「UEFI (non-CSM)」に選択することが推奨されます。しかし、セキュアブートが有効な状態では、これでも問題が発生することがあります。

3. セキュアブートを無効にする方法

UbuntuのライブUSBメモリが起動しない問題を解決するためには、PCのBIOS/UEFI設定でセキュアブートを無効にする必要があります。セキュアブートを無効にする手順は、PCのメーカーやモデルによって異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。

  • PCを再起動し、UEFI/BIOS設定に入ります(通常、F2またはDelキーでアクセス)
  • 「セキュアブート」オプションを探し、「無効」に設定します
  • 設定を保存して再起動します

セキュアブートを無効にすると、UbuntuのライブUSBが正しく起動するようになります。

4. セキュアブートを無効にしない場合の解決策

もしセキュアブートを無効にしたくない場合、UbuntuをUEFIで起動するために署名されたカーネルモジュールが必要です。Ubuntuの新しいバージョンでは、セキュアブートを有効にした状態で動作することができるように、署名されたカーネルモジュールが含まれていることがありますが、必ずしもすべてのバージョンで対応しているわけではありません。

そのため、セキュアブートを有効にしたままUbuntuを使用したい場合は、Ubuntuの公式サポートサイトやフォーラムで、使用しているUbuntuバージョンがセキュアブートに対応しているかを確認することが重要です。

5. まとめ

Rufusを使用してUbuntuのインストールメディアを作成する際、セキュアブートが原因でライブUSBが起動しないことがあります。セキュアブートを無効にすることで、多くの問題は解決できます。もし無効にしたくない場合、署名されたカーネルモジュールが必要となるため、Ubuntuのバージョンに応じた対処が必要です。

以上の手順を実行することで、Ubuntuのインストールメディアを正常に起動させ、インストールを進めることができるようになります。

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