SQL Serverにおける暗号化の対応について解説

SQL Server

SQL Serverはデータベース管理システムとして、データの保護に関して様々な暗号化機能を提供しています。この記事では、SQL Serverが提供する暗号化機能について解説し、どのようにしてデータを保護できるかをご紹介します。

1. SQL Serverの暗号化機能とは?

SQL Serverは、データベース内の情報を安全に保護するために複数の暗号化機能を提供しています。これにより、データベース内の機密情報や個人情報を不正アクセスから守ることができます。

2. SQL Serverで利用可能な暗号化技術

SQL Serverで利用できる暗号化技術には主に以下の3つがあります。

  • Transparent Data Encryption (TDE): データベースファイル全体を暗号化し、バックアップファイルやデータファイルを保護します。
  • Always Encrypted: アプリケーションが暗号化と復号を行うことで、データベース管理者でもデータを読み取ることができないようにします。
  • Column-Level Encryption: 特定の列だけを暗号化し、データベースの管理者やユーザーが暗号化されたデータを操作することを制限します。

3. Transparent Data Encryption (TDE) の設定方法

TDEは、SQL Serverにおいてデータベース全体を暗号化する簡単な方法です。TDEを使用することで、データファイルを常に暗号化し、バックアップも暗号化されます。設定手順としては、まず証明書を作成し、その証明書を使用してデータベースを暗号化します。

CREATE DATABASE ENCRYPTION KEY;
CREATE CERTIFICATE MyCertificate WITH SUBJECT = 'TDE Certificate';
ALTER DATABASE [YourDatabaseName] SET ENCRYPTION ON;

4. Always Encrypted の特徴と設定

Always Encryptedは、アプリケーションレベルでデータの暗号化と復号を行い、データベース側では復号できないようにする強力なセキュリティ機能です。これにより、データベース管理者やシステム管理者が暗号化されたデータにアクセスできなくなります。

5. Column-Level Encryption を活用する

Column-Level Encryptionを使用すると、テーブル内の特定の列だけを暗号化することができます。この方法は、データベースのパフォーマンスを維持しつつ、必要な部分だけを暗号化するために有効です。

CREATE COLUMN ENCRYPTION KEY;
CREATE COLUMN ENCRYPTED WITH (ENCRYPTION TYPE = 'Deterministic', ALGORITHM = 'AEAD_AES_256_CBC_HMAC_SHA_512');

6. まとめ

SQL Serverは複数の暗号化技術を提供しており、データベースの保護や機密性の確保を強化できます。TDE、Always Encrypted、Column-Level Encryptionの3つの技術をうまく活用することで、データベースのセキュリティを確保し、機密データを保護することが可能です。

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