AWS EKSにおいて、EC2インスタンスをセルフマネージド型ノードとしてクラスタに参加させる手順について解説します。特に、kubeletとaws-auth ConfigMapを使用して、ノードの参加を設定する方法を詳述します。
質問の背景と問題点
質問者は、AWS EKSにEC2インスタンスをセルフマネージド型ノードとして参加させる方法について困っており、特に「kubectl get nodes」コマンドで「No resources found」と表示される問題に直面しています。この問題は、適切な設定を行うことで解決できる可能性があります。
セルフマネージドノードの基本的な設定方法
まず、セルフマネージド型ノードをEKSクラスタに参加させるためには、以下の手順を踏む必要があります。
- EC2インスタンスに必要なIAMロールをアタッチする
- EC2インスタンスにKubernetesパッケージ(kubeletなど)とcontainerdをインストールする
- aws-auth ConfigMapを作成して、kubectlを使用してクラスタに適用する
これらの手順に従って、必要な設定を行うことが重要です。
kubeletとaws-auth ConfigMapの設定
kubeletはKubernetesノードとしてEC2インスタンスを認識させるために必要なコンポーネントです。AWS EKSに参加させるためには、以下の手順を行います。
- EC2インスタンスに必要なIAMポリシーをアタッチ
- kubeletをインストールし、起動設定を行う
- aws-auth ConfigMapを作成して、ノードの認証情報をEKSクラスタに提供する
これにより、EC2インスタンスがEKSクラスタに参加できるようになります。
インスタンス側とクラスタ側で必要な設定
インスタンス側では、以下のソフトウェアと設定が必要です。
- kubernetesパッケージ(kubelet、kube-proxyなど)
- containerd(コンテナランタイム)
- CalicoなどのCNI(ネットワークプラグイン)
クラスタ側では、インスタンスが参加できるように、aws-auth ConfigMapを設定し、インスタンスがノードとして認識されるようにします。これにより、インスタンスとクラスタ間で正しい通信と認証が行われます。
問題解決のための手順
「kubectl get nodes」で「No resources found」と表示される場合、次の点を確認します。
- EC2インスタンスに適切なIAMロールがアタッチされているか
- kubeletが正しく設定され、起動しているか
- aws-auth ConfigMapが正しく作成され、適用されているか
これらの確認を行い、設定を修正することで、ノードが正しく表示されるようになります。
まとめ
AWS EKSにEC2インスタンスをセルフマネージド型ノードとして参加させるためには、正しい設定を行うことが重要です。特に、IAMロールの設定、kubeletのインストール、aws-auth ConfigMapの作成などの手順を順守することで、問題を解決できる可能性が高いです。また、インスタンス側とクラスタ側で必要なソフトウェアと設定を整えることも欠かせません。

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