Excelの複数のシートで、品番に基づいた金額データを引き出す方法を紹介します。質問の内容は、シート1にある品番とその金額を、シート2にある同じ品番に一致する金額を引用するというものです。この作業を効率的に行うための方法を説明します。
Excelで品番を参照して金額を引き出す方法
シート1にある品番と金額(M3からP3)を、シート2の品番(B2)に基づいて引用するためには、VLOOKUP関数を使うのが便利です。VLOOKUP関数は、指定した範囲から特定の値を検索し、対応するデータを返します。
例えば、シート2のB2セルに入力された品番に一致する金額を、シート1から引き出したい場合、次のように設定します。
1. **シート1の品番と金額範囲**: シート1の品番はF3、金額はM3からP3までのセルにあります。
2. **VLOOKUP関数を使用**: シート2のC2セルに、以下のような式を入力します。
“=VLOOKUP(B2, Sheet1!F3:P3883, 2, FALSE)“
ここで、`B2`はシート2の品番、`Sheet1!F3:P3883`はシート1の品番と金額が含まれている範囲です。`2`は金額が含まれている列番号(M列)、`FALSE`は完全一致で検索するための指定です。
VLOOKUPで複数の金額を引き出す方法
シート1のM3からP3まで、複数の金額が存在する場合、VLOOKUPを使って金額の列を変更することで、それぞれの金額を引き出せます。例えば、M列、N列、O列、P列の金額をそれぞれ別のセルに引き出すために、次のようにVLOOKUP関数を変更します。
1. **M列の金額**: シート2のC2セルに以下の式を入力します。
“=VLOOKUP(B2, Sheet1!F3:P3883, 2, FALSE)“
2. **N列の金額**: シート2のD2セルに以下の式を入力します。
“=VLOOKUP(B2, Sheet1!F3:P3883, 3, FALSE)“
3. **O列の金額**: シート2のE2セルに以下の式を入力します。
“=VLOOKUP(B2, Sheet1!F3:P3883, 4, FALSE)“
4. **P列の金額**: シート2のF2セルに以下の式を入力します。
“=VLOOKUP(B2, Sheet1!F3:P3883, 5, FALSE)“
VLOOKUP関数を使う際の注意点
VLOOKUP関数を使用する際には、以下の点に注意が必要です。
1. **範囲の指定**: 参照範囲を正しく指定し、品番と金額が含まれていることを確認してください。
2. **列番号の調整**: VLOOKUP関数の列番号を変更することで、異なる金額を引き出すことができます。M列が2番目、N列が3番目、O列が4番目、P列が5番目となります。
3. **データの整合性**: 品番が完全に一致しない場合(例えば、余分なスペースがあるなど)は、`FALSE`を使って完全一致を指定することを忘れないようにしましょう。
まとめ
Excelで複数のシートを使って品番に基づく金額を引き出すには、VLOOKUP関数を使うことが最も簡単で効率的です。シート1の品番と金額を参照し、シート2に必要な金額を正確に引き出すためには、VLOOKUP関数を適切に使用することが重要です。複数の金額を引き出すためには、VLOOKUP関数を列ごとに設定することで、シート2に金額を整理できます。


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