ExcelでVLOOKUP関数を使用し、数値は四捨五入し、文字列はそのまま転記する方法について解説します。VLOOKUP関数とROUND関数を組み合わせる際に発生するエラーを回避するための手法を学びましょう。
1. VLOOKUP関数の基本的な使い方
VLOOKUP関数は、指定した値を範囲内で検索し、対応する値を返す関数です。通常、数値データを扱う場合、VLOOKUPとROUND関数を組み合わせて、数値を四捨五入してから結果を返すことができます。しかし、文字列の場合はエラーが発生することがあります。
2. 数値を四捨五入する方法
数値を四捨五入するには、ROUND関数を使用します。例えば、VLOOKUPの結果を四捨五入したい場合、次のように書きます。
「=ROUND(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE), 0)」で、VLOOKUP関数で取得した値を四捨五入できます。
3. 文字列をそのまま転記する方法
文字列をそのまま転記するためには、IFERROR関数を使って、数値以外の結果に対してはエラーを表示させないようにすることが重要です。以下の式を使用すると、数値は四捨五入され、文字列はそのまま表示されます。
「=IF(ISNUMBER(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE)), ROUND(VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE), 0), VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE))」
4. 完全な例を使って実践
例えば、A2セルに検索値、B2:B10に検索範囲があり、C2:C10に対応する数値や文字列がある場合、次のように式を作成します。
「=IF(ISNUMBER(VLOOKUP(A2, B2:C10, 2, FALSE)), ROUND(VLOOKUP(A2, B2:C10, 2, FALSE), 0), VLOOKUP(A2, B2:C10, 2, FALSE))」これにより、数値は四捨五入され、文字列はそのまま表示されます。
5. まとめ
VLOOKUP関数とROUND関数を組み合わせることで、数値の四捨五入と文字列の転記を効率的に行うことができます。IFERRORやISNUMBER関数を使ってエラーを回避し、必要な結果を得る方法を身につけましょう。


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