Adobeライセンスの2台のPCでデータを分ける方法とセキュリティ対策

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Adobe Creative Cloudのライセンスは1契約で2台のデバイスに認証できる仕組みですが、同じアカウントでログインするため、基本的には①のPCで作成したデータを②のPCでも確認できる状態になります。本記事では、1台のPCで制作したデータをもう1台のPCで確認できないようにする方法について詳しく解説します。

Adobe Creative Cloudのライセンス認証の仕組み

Adobe Creative Cloudのライセンスは、1つのアカウントで2台のPCにインストールして使用できます。しかし、両方のPCで同じAdobe IDを使用するため、クラウド同期やファイル共有の設定によってデータが共有される可能性があります。

2台のPCでデータを分ける方法

制作したデータを②のPCで確認できないようにするためには、いくつかの方法があります。

1. Adobe Creative Cloudのファイル同期をオフにする

デフォルトでは、Adobe Creative Cloudのストレージを使用してファイルをクラウドに同期する設定になっています。これをオフにすることで、①のPCで作成したデータが②のPCに自動的に同期されるのを防ぐことができます。

  1. ①のPCでAdobe Creative Cloudアプリを開く。
  2. 右上のアイコンをクリックし、「環境設定」を開く。
  3. 「ファイルの同期」タブを選択。
  4. 「同期を無効にする」にチェックを入れる。

2. 別の保存先を使用する

データの保存場所を工夫することで、別のPCで開けないようにできます。

  • ①のPCで作成したデータを外付けHDDやUSBメモリに保存し、②のPCには接続しない。
  • ①のPCでデータをローカルディスクに保存し、Adobe Creative Cloudストレージには保存しない
  • ②のPCには異なるユーザーアカウントでログインし、データへのアクセスを制限する。

3. WindowsやMacのユーザーアカウントを分ける

同じAdobe IDを使用しても、WindowsやMacのユーザーアカウントを分ければ、異なる環境として利用できます。

  1. Windowsの場合:「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」→「新しいユーザーを追加」
  2. Macの場合:「システム設定」→「ユーザーとグループ」→「新しいユーザーを追加」

②のPCで新しいユーザーアカウントを作成し、そちらにAdobeアプリをインストールすれば、①のPCのデータにアクセスできなくなります。

4. パスワードでデータを保護する

データ自体にパスワードを設定すれば、②のPCで開けないようにできます。

  • IllustratorやPhotoshopのファイルをZIP圧縮し、パスワードを設定する。
  • PDFにパスワードをかける(Adobe Acrobat Proで設定可能)。
  • ファイルのアクセス権限を変更し、特定のアカウント以外は開けないようにする。

まとめ

Adobe Creative Cloudのライセンスでは、2台のPCが同じアカウントを使用するため、標準の設定では①のPCで作成したデータが②のPCでもアクセス可能です。しかし、クラウド同期を無効化する、ローカル保存する、別のユーザーアカウントを作成する、パスワードを設定するといった方法でデータの共有を防ぐことができます。環境に応じた方法を活用し、セキュリティを確保しましょう。

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