robocopyでCSVファイルの差分コピー時に発生するアクセス日時の影響とその対処法

プログラミング

Windowsのrobocopyを使用してCSVファイルの差分コピーを行っている際に、アクセス日時が原因で不必要なコピーが発生する問題について解説します。特に、更新日時とサイズが同じでもアクセス日時に違いがある場合にコピーされる現象について、robocopyがどのように動作しているのか、そしてそれに対する対策方法を紹介します。

robocopyの動作原理とアクセス日時の影響

robocopy(Robust File Copy)は、ファイルコピー時に複数のオプションを使用することで、より細かな制御が可能です。通常、robocopyはファイルの「更新日時」や「サイズ」を元に差分を検出してコピーします。しかし、質問者が指摘するように、アクセス日時が異なると、更新日時やファイルサイズが同じでもコピーが行われることがあります。

robocopyのオプションにおいて、アクセス日時は通常無視されますが、アクセス日時が変わったことによって何らかの影響を与えることがあります。特に、「/IS」オプションや「/XC」、「/XN」、「/XO」などを使う際に、アクセス日時の違いを無視する設定を行わないと、意図しないコピーが発生することがあります。

アクセス日時が原因でコピーされる理由

アクセス日時(Last Access Time)は、ファイルが最後に開かれた時刻を記録します。これが更新されると、robocopyはファイルの更新日時やサイズが同じでも「新しいファイル」として認識することがあります。特に、頻繁に開かれるファイル(例えば、CSVファイル)があると、このような差分が出やすいです。

このような場合、アクセス日時を無視するオプションを使用することで、この問題を解決することができます。特に、/ISオプションを活用することで、アクセス日時が違ってもコピーをスキップする設定が可能です。

robocopyのオプションとアクセス日時の調整方法

robocopyでアクセス日時の影響を排除するためには、以下のようなオプションを使って調整できます。

  • /IS(同一サイズと同一タイムスタンプのファイルのみコピー): アクセス日時に関係なく、内容に変更がないファイルはコピーしないようにする。
  • /A-(アクセス日時の変更を無視する): アクセス日時が異なっても、ファイルサイズと更新日時が一致していればコピーしない。

これらのオプションを組み合わせることで、不要なコピーを防ぐことができます。例えば、質問者のコマンドである「/E /Mov」オプションに加えて、上記のオプションを追加することで、アクセス日時が異なっても正しく差分コピーが行われるようになります。

実際のコマンド例

実際に使用するコマンド例として、以下のようにオプションを調整してみてください。

robocopy フォルダB フォルダC /E /MOV /IS /A-

このコマンドでは、アクセス日時が異なっても、ファイルの内容に変更がなければコピーを行いません。また、ファイルの移動(/MOV)も行いつつ、不要なコピーを避けることができます。

まとめ

robocopyでCSVファイルの差分コピーを行う際、アクセス日時が原因で不必要なコピーが発生する問題について、オプション設定を工夫することで解決可能です。特に、/ISや/A-オプションを利用することで、アクセス日時の違いに起因するコピーを防ぐことができます。これにより、効率的なファイル管理とバックアップが可能となります。

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