HTMLのメディアクエリを使用して縦画面で特定のサイズに応じたスタイルを適用する方法について解説します。特に、コードを使って縦画面と横画面で異なるスタイルを適用する際に起こる問題点とその解決方法に焦点を当てます。
1. メディアクエリとは?
メディアクエリは、特定の条件(画面サイズやデバイスの向きなど)に基づいてCSSスタイルを変更するための強力なツールです。これにより、レスポンシブデザインを実現し、異なるデバイスで最適な表示を提供することができます。
2. 縦画面向けのメディアクエリの書き方
縦画面向けにスタイルを変更するための基本的なメディアクエリの書き方は次のようになります。
@media (orientation: portrait) {
これにより、縦向きの画面に対してスタイルを適用できます。例えば、幅768px以下の縦画面に対して特定のスタイルを適用するには、次のように記述します。
@media (orientation: portrait) and (max-width: 768px) {
この記述で、縦向きかつ画面幅768px以下のデバイスにのみスタイルを適用できます。
3. 問題のコードとその修正
質問者が記載したコードには、いくつかの問題があります。最初に、以下のコードを確認しましょう。
@media (orientation: portrait) and (max-width: 768px) { ul li { width: 80%; height: auto; } }
このコード自体は正しい構文ですが、特に高さ(height: auto;)の指定が誤っている可能性があります。コード内のコロン(:)がセミコロン(;)と誤って書かれている場合もあるため、以下のように修正してください。
@media (orientation: portrait) and (max-width: 768px) { ul li { width: 80%; height: auto; } }
さらに、もし480px以下で幅を70%にしたい場合は、次のように複数のメディアクエリを組み合わせて書きます。
@media (orientation: portrait) and (max-width: 768px) { ul li { width: 80%; height: auto; } } @media (orientation: portrait) and (max-width: 480px) { ul li { width: 70%; height: auto; } }
これで、768px以下の縦画面では幅80%、480px以下では幅70%となります。
4. 問題が解決しない場合の確認ポイント
もし、上記の修正を行っても問題が解決しない場合、以下の点を確認してください。
- スペースの使用:
andの前後に余分なスペースが入っていないか確認してください。正しい構文はスペースなしです。 - ブラウザのキャッシュ: 修正後にブラウザのキャッシュをクリアして、最新のスタイルが適用されているか確認してください。
- CSSの優先順位: 他のスタイルシートが上書きしていないか確認してください。
まとめ
メディアクエリを使って縦画面に特化したスタイルを適用することは、レスポンシブデザインにおいて重要なテクニックです。適切な構文を守り、必要に応じて複数のメディアクエリを使い分けることで、様々なデバイスに対応したデザインが可能になります。


コメント