AWSには複数の認定資格が用意されており、その中には特定の分野に特化したものも存在します。ネットワーク分野に関心がある方にとって、どの資格が最適なのか、またCCNAの知識が役立つのかについて整理していきます。
AWS認定資格の全体像
AWS認定資格は大きく分けて、基礎(Foundational)、アソシエイト(Associate)、プロフェッショナル(Professional)、スペシャリティ(Specialty)の4つのレベルに分類されます。ネットワークを強く意識したい場合は、この中のスペシャリティ資格が特に関連性が高いです。
ネットワークに特化したAWS資格
ネットワークに重点を置いた資格として代表的なのがAWS Certified Advanced Networking – Specialtyです。この試験では、オンプレミスとAWS間の接続、ハイブリッド環境の設計、大規模ネットワーク構成、セキュリティやコンプライアンスを考慮した設計などが問われます。
例えば、VPCピアリング、Transit Gateway、Direct Connect、マルチアカウント環境でのネットワーク管理など、実務でも重要となるスキルが出題範囲に含まれます。
CCNAの知識が役立つ場面
CCNAはシスコが提供するネットワーク技術者向けの資格で、IPアドレス設計、ルーティング、スイッチング、OSI参照モデルといった基本概念を学びます。これらの知識はAWSのネットワーク設計にも大いに役立ちます。
例えば、AWS VPCのサブネット設計ではIPアドレスの割り当てやCIDR計算の理解が必要となりますが、CCNAで学んだ内容がそのまま活かせます。また、ルーティングテーブルやVPNの仕組みを理解していれば、AWS環境におけるネットワーク設定をよりスムーズに行えるでしょう。
AWSネットワーク資格の学習ポイント
AWS Advanced Networking – Specialtyを目指す場合、次のような学習ステップがおすすめです。
- まずはAWS Certified Solutions Architect – Associateでクラウド全般の設計スキルを身につける。
- その後、VPCやDirect Connect、Transit Gatewayといったネットワーク関連のサービスを重点的に学ぶ。
- 模擬試験やハンズオン環境で実際にネットワーク構築を試しながら理解を深める。
まとめ
AWS資格の中でネットワークに特化しているのはAWS Certified Advanced Networking – Specialtyです。CCNAの基礎知識がある方はIPやルーティングの理解に強みを持ち、学習を有利に進められます。クラウド時代のネットワークスキルを高めたい方にとって、この組み合わせは非常に相性が良いといえるでしょう。


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