Power BIやExcelでクエリテーブルを更新する際、日付列に関するエラーが発生することがあります。特に、カスタムで日付列を追加している場合、テーブルの更新時に「名前が変更された列」というエラーが発生することがあります。この記事では、クエリテーブルの更新時に日付列でエラーが発生しないようにするための解決策について解説します。
エラーの原因：列名の変更と日付の処理
クエリテーブルを更新する際、特に日付列に関してエラーが発生する原因の一つは、テーブル内の列名が変更されたことです。具体的には、「Table.RenameColumns」を使用して列名を変更した際に、式内に静的な日付が記載されていることが原因でエラーが発生することがあります。
例えば、式の中で「2025/05/09」といった日付を直接記載した場合、テーブルを更新した際にその日付が正しく処理されず、エラーとなる可能性があります。この問題を回避するためには、日付を動的に処理する方法が求められます。
動的に日付を設定する方法
エラーを回避するためには、日付を静的に設定するのではなく、動的に取得する方法を使用する必要があります。Power Queryで現在の日付を動的に取得するには、「DateTime.LocalNow」を使用します。これにより、常に最新の日付を参照することができ、静的な日付指定によるエラーを防ぐことができます。
1. 「DateTime.LocalNow」を使って現在の日付を取得
例えば、次のように「DateTime.LocalNow」を使用して現在の日付を取得し、テーブルのカスタム列に設定します。
let
CurrentDate = DateTime.LocalNow(),
Source = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="Table1"]}[Content],
AddDateColumn = Table.AddColumn(Source, "日付", each CurrentDate)
in
AddDateColumnこれにより、テーブルが更新されるたびに、常に最新の日付が追加されることになります。
2. 日付列の変更：Table.RenameColumnsの活用
次に、日付列の名前を変更する場合は、静的な日付を使う代わりに、動的に日付を参照するようにします。以下のように、「DateTime.LocalNow」を使用して、動的に日付を列名として使用することができます。
let
CurrentDate = DateTime.ToText(DateTime.LocalNow(), "yyyy/MM/dd"),
Source = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="Table1"]}[Content],
RenameColumns = Table.RenameColumns(Source,{{"2025/05/09", CurrentDate}})
in
RenameColumnsこれにより、列名が常に今日の日付に更新され、エラーが発生しないようにすることができます。
クエリテーブルの更新とエラー回避のベストプラクティス
クエリテーブルを更新する際に日付列のエラーを回避するためには、以下のベストプラクティスを守ることが重要です。
- 日付を静的に設定せず、「DateTime.LocalNow」などを使って動的に取得する。
- 列名の変更時には、日付などの変数を使って動的に処理する。
- テーブルの更新後にエラーが発生する場合は、列名や日付設定の部分を再確認する。
まとめ
Power BIやExcelでクエリテーブルを更新する際に日付列でエラーが発生する問題は、静的な日付を参照していることが原因であることが多いです。動的に現在の日付を取得する方法を使用することで、エラーを回避することができます。「DateTime.LocalNow」を使って現在の日付を自動的に設定し、テーブルの更新時に問題なく反映させることが可能です。これにより、効率的にデータの更新を行うことができます。
コメント