Windowsパソコンでは、IMEの単語登録機能を使うことで入力効率を大幅に上げられます。しかし、キーボードを接続している時は変換候補に出てくる単語が、タブレット状態では表示されないことがあります。本記事ではその原因と解決方法を解説します。
キーボードとスクリーンキーボードで挙動が違う理由
Windowsには複数の入力方式が存在します。ハードウェアキーボードを使う場合と、タッチキーボード(スクリーンキーボード)を使う場合では、適用される入力システムが異なることがあります。そのため、登録した単語が一方に反映されず、変換候補に出ない現象が起きるのです。
特に「Microsoft IME」と「タッチキーボード用の予測入力機能」が別管理されていることが原因のひとつです。
設定で確認すべきポイント
タブレット状態でも単語登録を有効にするには、以下の設定を確認してください。
- 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」から使用中の日本語IMEを選び、「キーボードオプション」を確認する
- 「予測入力」や「個人用辞書」が有効になっているか確認する
- 「クラウド候補」を有効にすると、単語登録が反映されやすくなる
これらの設定を調整することで、スクリーンキーボードでも登録単語が変換候補に出やすくなります。
単語登録を共有させる方法
Windowsのバージョンによっては、キーボード入力とタッチ入力で辞書が別管理されていることがあります。その場合、以下の方法で統一することが可能です。
1. 「Microsoft IME 辞書ツール」を開き、登録した単語をエクスポートする
2. 同じツールでインポートを行い、両方の入力モードで使用できるようにする
また、OneDriveと同期できる設定にしておくと、複数デバイスや入力方式で辞書を共有できます。
実際に試して効果のあった例
ある利用者は「PCでは単語登録が反映されるが、タブレット入力では出ない」という現象に悩んでいました。しかし「個人用辞書の利用を有効化」し、IMEの辞書ツールから単語を一度エクスポート→インポートしたところ、タッチキーボードでも問題なく使えるようになったそうです。
また、予測入力をオフにしていた場合にも単語登録が反映されないことがありました。予測入力を有効にすると解決することもあります。
トラブルが解決しない場合の対処
もし上記の設定を確認しても改善しない場合は、IMEのリセットを検討してください。リセット後に辞書を再登録すると改善することがあります。また、Windows Updateを適用して最新状態にすることで不具合が解消される場合もあります。
それでも解決しない場合は、Microsoft公式サポートに問い合わせるのが確実です。
まとめ
Windowsで単語登録がタブレット状態で反映されないのは、入力方式ごとの辞書管理や設定の違いが原因です。IMEの辞書ツールや予測入力設定を確認することで、多くのケースは解決できます。今後は辞書のエクスポート・インポートやクラウド同期を活用し、快適な入力環境を整えていきましょう。

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